菅野智之、米熱狂の5回ゼロ封! ジャッジら最強ヤ軍打線を幻惑した“教科書通りの投球”「ヤンキースは苦労した」

2025年4月29日(火)11時6分 ココカラネクスト

ヤンキースを相手に力投した菅野。(C)Getty Images

 まさにエース級の快投だ。現地時間4月28日に本拠地で行われたヤンキース戦にオリオールズの菅野智之が先発。5回(95球)を投げ、被安打5、8奪三振、無失点と締め、強力打線を見事に封じた。

【動画】ジャッジも翻弄!菅野はヤンキース打線に宝刀スプリットで空振りを奪っていく

 初回は大ピンチを招いた。1死で迎えたアーロン・ジャッジとの初対決はスイーパーを左前に運ばれて出塁を許すと、なんとか2死までこぎつけるも満塁としてしまう。ただ、ここで迎えた6番アンソニー・ボルピはスライダーで遊ゴロに打ち取り、初回を無失点スタートとする。

 いきなりの窮地を乗り切った菅野は勢いに乗った。4回までに7三振を奪うハイパフォーマンスを続けた背番号19は、5回無死一塁の局面で、この日2安打を許していたジャッジを迎える。

 自ら「対戦したい」と語っていた最強打者相手を追い込んだ菅野は、伝家の宝刀スプリットで空振り三振を奪取。ジャッジを翻弄した投球には、本拠地のファンも熱狂。大声援が送られた。

 5回を投げ切ったところでお役御免となった菅野。後続もヤンキースの反撃を3点にとどめ、オリオールズは4-3で勝利。35歳のオールドルーキーは、常勝軍団からの白星も掴んだ。

 今季のMLBで両リーグトップのチーム打率.264を誇るヤンキースを、四方へと変化する多彩なボールで幻惑した菅野。その圧巻の投球術には、現地記者も舌を巻く。

 オリオールズの地元紙『The Baltimore Sun』のジャコブ・カルビン・メイヤー記者は「今夜のトモユキ・スガノは見事な投球を見せた」とし、相手打者に対する投球チャートを紹介。高めに速球系、外角低めにはスイーパーやスプリットと打者から逃げる変化球を投じるというマニュアル通りの内容であったことを伝えた。

 また、同紙のアンディ・コツカ記者は「スガノはオリオールズが最も必要としていた時に強力なスタートを切った」と激賞。文字通りエース級の働きを見せた菅野の投球内容について「ヤンキースは苦労した。対照的にスガノは熱狂的だった。彼は十分すぎるものを提供した」と称えた。

 先発として求められた役割を全うする——。ヤンキースを相手に仕事人ぶりを発揮した菅野には、米球界も熱視線を向けている。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

ココカラネクスト

「ヤンキース」をもっと詳しく

「ヤンキース」のニュース

「ヤンキース」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ