大谷翔平、今季自己最速１８２キロの高速二塁打　前日から４安打は全て長打　高まる“パパ１号”への期待

◆米大リーグ　ドジャース—パイレーツ（２７日、米カリフォルニア州ロサンゼルス＝ドジャースタジアム）

　ドジャース・大谷翔平投手（３０）が２７日（日本時間２８日）、本拠地・パイレーツ戦に「１番・ＤＨ」で先発出場。２点リードの２回１死一塁の第２打席で右翼線へ二塁打を放ち、２試合連続安打とした。今季自己最速となる打球速度１１３・３マイル（約１８２・３キロ）の痛烈な当たり。直近４安打は二塁打、三塁打、二塁打、二塁打と全て長打だ。

　パ軍の先発はＢ・ファルター投手（２８）。大谷は初対戦した昨季、通算６打数１安打２三振の打率１割６分７厘だった。真美子夫人の出産に立ち会うための産休制度「父親リスト」から復帰してからこの日が６戦目。出場６試合ぶりの一発となる“パパ１号”の期待も高まっている。初回先頭の第１打席では四球を選んで出塁していた。

　前日２６日（同２７日）の同戦では“父親パワー”が爆発した。２試合に欠場後、２０日（同２１日）の敵地・レンジャーズ戦から復帰した大谷は２５日（同２６日）までの４試合で１６打数２安打６三振だったが、初回先頭の第１打席で右中間へパパ初長打となるパパ初二塁打。５回１死の第３打席では右翼線への当たりで快足を飛ばし、パパ初三塁打をもぎ取り、パパ初マルチ安打とした。１点を追う７回１死一塁の第４打席では左中間を破る同点適時二塁打を放ち、パパ初適時打でパパ初打点。パパ初猛打賞を全て長打で記録し、パパ初盗塁となる三盗も決めた。チームの連敗を止める３安打１打点１盗塁だった。

　「最近あまり打てていなかったので、いいきっかけの１試合になればいいと思います」とパパ初取材対応で話した大谷。２６日（同２７日）の試合前のパパ初ブルペンでは、プライアー投手コーチとの会話する中で赤ちゃんを抱っこしてあやす動作を見せるなど、真美子夫人、長女、愛犬・デコピンと充実した生活を送る中で本業の方でも無双モードに突入しそうな気配が出ている。昨季４２試合で打率３割５分７厘、１９本塁打と打ちまくったデーゲームで今年も強さを発揮したい。