東芝・南大輔 スタメン起用に応え、2本の適時二塁打放ち4打点 チームを2大会連続の決勝進出に導く
2025年4月27日(日)15時26分 スポーツニッポン
◇JABA京都大会 東芝11—4ミキハウス(2025年4月27日 わかさスタジアム京都)
JABA京都大会は27日、準決勝を行い、第1試合は東芝が11—4の7回コールドでミキハウスを下し、あす28日の決勝に進出した。「7番・DH」で出場した南大輔外野手(22)が2本の適時打を放ち4打点。大河原正人監督の先発起用に応えた。
「久々にスタメンで使っていただいて、自分は一番、下っ端の立場。(5回は)とにかく走者を還したいという気持ちでした」
日体大から入社1年目の右打者が、強力打線を勢いづけた。1点を追う5回2死一、二塁。カウント2—1からの直球を捉えると、逆転の左越え2点二塁打となった。続く6回は3点を勝ち越し、なおも2死一、二塁から再び直球をはじき返す左越え2点二塁打。接戦にけりをつけた。
予選リーグの3試合では、24日の日本新薬戦で途中出場した2打席のみ。同戦も2三振と結果が出なかったが、試合のなかった前日26日の練習で大河原監督が復調の気配を感じ取った。その際、「考えすぎて小さくなっている。思い切ってやってくれ」と助言。スタメンを告げられたのはこの日の朝だったが、南も覚悟を決めた。
「自分の良さは思い切り。初球から振れるところだったりは、試合でしっかり継続しようと。悪い時は結果を求めて小さくなるのが弱さなので、今日のような形を継続できるようにします」
5回までは4—4のシーソーゲームだったが、6回に今季から副主将に就任した下山悠介が右前へ決勝打。最後は太田英毅の左越え2ランでこの回、一挙7得点の猛攻を締めくくった。南は言葉に力を込める。
「明日勝って、選手権の切符を全員でつかみたいと思います」
あす28日は決勝戦。2大会連続3度目の優勝をかけ、東芝が大一番に臨む。
▼大河原監督 途中までどちらに転ぶか分からない展開だった。守備のミスはなかったが、得点を取ってすぐの四球などは課題。(点を)取るべきところで取るという練習はずっとしてきた。(6回の決勝打の)下山がいいところで打ってくれた。