ジャイアンツ 飛距離60センチの打球でサヨナラ勝ち 内野安打に2失策 珍プレーに指揮官「クレージー」
2025年4月28日(月)21時35分 スポーツニッポン
◇インターリーグ ジャイアンツ3—2レンジャーズ(2025年4月27日 サンフランシスコ)
ジャイアンツが飛距離わずか2フィート(約60・96センチ)の打球でサヨナラ勝ちした。
この珍プレーで2年ぶりの2試合連続サヨナラ勝利。ドジャースを抑えて地区首位の座をキープした。
場面は2—2の9回だった。先頭の6番ラモスの打球は三塁側へのボテボテのゴロ。これをレ軍の投手ジャクソンが素手で処理し、体勢が崩れたまま一塁へ投げたが…。これが悪送球となった。
打者走者のラモスは二塁で止まりかけたが、再びスピードを上げて三塁へ。すると、右翼ファウルゾーンを転々としていた打球を処理した一塁手バーガーが、なんと今度は三塁に悪送球した。
一度、三塁に足から滑り込んだラモスは、送球がそれたのを見るとすぐさま立ち上がってホームへ。最後は頭から滑り込むとベンチから選手が飛び出して大騒ぎ。劇的なサヨナラ勝利に本拠地のスタンドも熱狂に包まれた。
記録は投手への内野安打と失策が2つ。MLB公式サイトは「リトルリーグホームラン」と表現し、ボブ・メルビン監督はかつて経験したことのない珍プレーでの勝利に「とにかくクレージーだった」と話した。
ラモスのダイヤモンド一周は18・67秒。ホームに滑り込んだ時は疲労困憊(こんぱい)で「とにかく一塁まで行きたかった。ボールが投げられたのを見て、二塁まで行ったんだ。相手がもうボールを持っていると思って二塁で止まったけど、マット(ウィリアムズ)三塁コーチが僕に手を振っているのが見えた。そのまま走り続けたんだ」と振り返った。