【阪神】森下翔太が逝去のOB小山正明さんにささげる決勝2ラン「ジャイアンツ(戦)も3連勝したい」

2025年4月25日(金)5時0分 スポーツ報知

7回2死三塁、左越えに勝ち越しの2ラン本塁打を放つ森下翔太(カメラ・佐々木 清勝)

 潮目が変わった。阪神・森下翔太外野手(24)は久しぶりの感触に感情が高ぶった。中野の適時打で同点に追いつき、なおも7回2死三塁。「ここで消極的になったら駄目だと言い聞かせた」。森原の初球、高め直球を振り抜いた。「やっと、角度がついてくれていいホームランだった」。試合を決める一発に珍しく自賛した。

 開幕4番は周囲の心配をよそに自信を失わなかった。3月29日の広島戦(マツダ)で今季1号を放ったが、以降は84打席アーチなし。「心配してなかった。打球に角度がついてないだけで質は悪くなかった」。15日のヤクルト戦(松山)から本格的に3番に座り、打率4割、1本塁打、6打点。ぶれずに主軸にふさわしい働きを続けている。

 チームは試合前に小山さんの訃報(ふほう)に触れた。藤川監督にとっても偉大な先輩。2006年7月11日の広島戦(甲子園)で小山さんの持つ47イニング連続無失点の球団記録を44年ぶりに塗り替え、試合後に直接、ねぎらいの言葉をかけてもらった。「偉大な方がまた…。すごくショックでした。連続イニング無失点とか、背中を追わせていただいた。しっかり思いを持って戦っていきたい」。2月には85年に監督としてチームを日本一に導いた吉田義男さんが亡くなり、立て続けにレジェンドを失った。2年ぶりのリーグV、日本一を報告するしかない。

 今季初の4連勝で23年5月以来の敵地8連勝。今季最多の貯金4とし、首位・広島に0・5ゲーム差に迫った。25日からは今季初の甲子園での伝統の一戦に臨む。「この勢いのまま、ジャイアンツ(戦)も3連勝したい」と森下。頼もしい主砲を中心に連勝街道を突き進む。(直川 響)

スポーツ報知

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