【陸上】「柳田の1メモリ」で10秒09 低姿勢スタート奏功 全体1位で決勝進出
2025年4月26日(土)4時20分 スポーツニッポン
◇陸上 日本学生個人選手権第1日(2025年4月25日 神奈川・レモンガススタジアム平塚)
男子100メートル準決勝で昨夏パリ五輪400メートルリレー代表の柳田大輝(21=東洋大4年)が10秒09(追い風1・8メートル)をマークし、全体1位で25日の決勝に進んだ。男子110メートル障害の準決勝では阿部竜希(21=順大4年)が大会新となる13秒26を記録し、世界選手権東京大会(9月)の参加標準記録(13秒27)を突破した。
想定タイムには0・01秒届かなかった。柳田はゴール直後に「くそっ!」と、悔しそうな表情を浮かべた。10秒09。それでも「会心のレースではなかったけど0秒台が出た。底力は上がっている」と一定の手応えはある。
今季国内初戦。準決勝で後ろ足のスターティングブロックを1メモリ後ろにずらした。スタート時に低い姿勢で飛び出すのが狙い。「最近の中で一番良かった」。コンマ0秒の世界。繊細な調整の先に記録を追い求める。
目下のターゲットは9月の世界陸上東京大会への参加標準記録の10秒00突破。「走るからにはもちろん勝って、そこに記録がついてきてくれたら」。ここ平塚は、昨年大会で参考記録ながら9秒97をマークした舞台。もう一度、1桁を叩き出すつもりだ。