阪神・大山 魚雷バットで決勝V打!セ界トップタイの4度目勝利打点 通算1000試合出場“前祝い”だ

2025年4月26日(土)5時15分 スポーツニッポン

 ◇セ・リーグ 阪神4—1巨人(2025年4月25日 甲子園)

 大山が魚雷バットを巧みに操り、決勝打となる「H」ランプをともした。

 「重要な先制のチャンスだったので思い切って打つだけでした」

 初回2死一、二塁の先制機だ。カウント1—1から巨人・赤星が投じた外角直球は、ややシュート軌道で内側に入ってきた。それをコンパクトにはじき返した。打球は鋭く一、二塁間を破った。

 「あそこで点を取る、取らないとではチームとしても村上のピッチングとしても変わってくる。1点を取れたのはすごく良かった」

 そう振り返った試合後、魚雷バットの使用有無に関する報道陣の問いかけにはニヤリとした後、肩をすくめるポーズをつくるにとどめた。だがバットを見れば、一目瞭然だ。

 バットの芯部分が太く先端が細い特殊な形状が特徴。開幕直後に大リーグのヤンキースの打者が使用して本塁打を量産したことで、注目を集めた。NPBでも公式戦で使用可能になった11日には、大山も試合前練習で試打を敢行。その後、担当者との打ち合わせを重ねた上で、試合での使用に踏み切ったもようだ。魚雷バットを使用しての安打は、12球団初とみられる。そんな一撃で、決勝点を叩き出した。

 ここまで通算9打点ながら、かねて「大事にしている。タイトルに関わることではないが、それぐらい大事なもの」と語る勝利打点は、リーグトップタイの4度を数える。今季から5番に座る意味を誰よりも理解する男。頼もしいかぎりだ。

 通算999試合出場となったこの夜で“前祝い”は完了した。チームの好不調の波を背負う背番号3。きょう26日も宿敵撃破の快打を放ち、節目の一戦を彩ってみせる。 (石崎 祥平)

 ▽魚雷(トルピード)バット 最も太い部分が先端ではなく真ん中寄りにあり、ボウリングのピンのような形状。通常なら「詰まらされる」部分が芯になる。メジャーではヤンキースが開幕から本塁打を量産して一躍話題になった。NPBは4月11日に規則委員会を開催し、即日で使用を容認。試合前の練習で試している選手も多いが、公式戦で使用したのは18日の西武・源田が第1号とみられる。

スポーツニッポン

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