大谷翔平、スキーンズと今季初の“怪物対決”　パイレーツ戦「１番・ＤＨ」　山本由伸と全米注目の投げ合い

◆米大リーグ　ドジャース—パイレーツ（２５日、米カリフォルニア州ロサンゼルス＝ドジャースタジアム）

　ドジャース・大谷翔平投手（３０）が２５日（日本時間２６日）、本拠地・パイレーツ戦に「１番・ＤＨ」で先発出場する。先発の山本由伸投手（２６）を援護し、昨季新人王のＰ・スキーンズ投手（２２）から“パパ１号”の期待がかかる。

　真美子夫人（２８）の出産に立ち会うため、１８日（同１９日）に産休制度「父親リスト」入りした大谷。１９日（同２０日）に長女誕生を発表し、同日夜にロサンゼルスからテキサスに移動してチームに合流。２０日（同２１日）の敵地・レンジャーズ戦で復帰と慌ただしい日程を過ごした。カブス戦３試合では計１２打数２安打５三振と本来の調子とは程遠く、ロバーツ監督は「翔平なら、球に触れるだけで長打になる可能性もある。だが、（産休から）戻ってきてからはやや力んでいる傾向が見られ、スイングが大きくなっている。何かをやろうとして、頑張りすぎているのかもしれない」と苦言を呈した。

　前日２４日（同２５日）は試合がなく、大谷はロサンゼルスで真美子夫人、長女と時間を過ごした。自身のインスタグラムには愛犬・デコピンの様子をアップするなどリラックスできたようだ。「『父親パワー』は実在する。父親になったことで前例のないような、１２０マイル（約１９３・１キロ）の打球速度が出るかもしれない（笑）」と指揮官も話していたが、英気を養った大谷が復調した打撃を披露する可能性は十分だ。

　注目の“再戦”が実現する。大谷と２３年ドラフト全体１位右腕・スキーンズは昨季、通算６打数２安打の打率３割３分３厘、１本塁打。初対戦となった６月５日（同６日）には第１打席で空振り三振を喫したが、３回の第２打席で１５号２ランをバックスクリーンに運んだ。１００・１マイル（約１６１・１キロ）直球を捉えたもので、自身初めて１６０キロ超の球をホームランとした。８月１０日（同１１日）には変化球主体の投球で３打数無安打。今回が３度目の対戦となる。

　先発投手同士にも注目が集まっている。今季ここまで１８回連続無失点、２１回連続自責点なしの山本はリーグトップの防御率０・９３。サイ・ヤング賞候補の直接対決に、ＭＬＢ公式サイトは「現在、野球界最高の投手２人の対決になる」と報道。ＭＬＢネットワークが全米中継を決めるなど盛り上がりを見せている。大谷と山本の日本人コンビと怪物右腕は一体どのような戦いを繰り広げるだろうか。