【柔道】阿部一二三「投げにいく技で勝負したい」重量級相手に真っ向勝負宣言 全日本選手権前日会見

2025年4月28日(月)17時34分 スポーツニッポン

 柔道全日本選手権(29日、日本武道館)の前日会見が28日、都内で行われた。

 男子66キロ級五輪2連覇王者の阿部一二三(27=パーク24)は、体重無差別で争われる国内最高峰の大会に初めて挑戦する。「今回は足持ちや判定のルールがあるけど、僕は正面からしっかり投げにいく自分の技で勝負していきたいと思っている。それで会場を盛り上げて、一つでも勝てるように頑張りたい。自分の技を全力で掛けにいく戦い方をしたい」。軽量級選手にも勝機が生まれる特別ルールを利用するのではなく、自身のスタイルを貫く真っ向勝負を誓った。

 全日本選手権で活躍した軽量級選手といえば、71キロ級ながら準優勝した1990年の古賀稔彦が有名。近年では、2020年に60キロ級の永山竜樹が初戦突破を果たしている。阿部は「優勝とか簡単に口にはできないけど」とした上で「全日本選手権という舞台に立つことで自分の柔道のレベルをもっともっと上げられる。軽量級だからこそ会場を沸かせられる。古賀先生みたいに、軽量級でも重量級と戦えるんだぞと子供に夢を与えられる柔道ができるのが全日本選手権。そういうことを意識しながら頑張りたい」と“柔よく剛を制す”べく意気込みを述べた。

 今月5日の全日本選抜体重別選手権では左肘の負傷で準決勝を欠場。大事を取っての判断だったため、現在は「体の調子も良い」と問題なさそうだ。「重量級の選手を相手に自分の柔道がどこまで通用するんだろうっていう、いつもとは全然違うワクワク感があるので今は凄く楽しみです」。66キロ級で無敵の世界王者が、無差別の舞台で新境地を開く。

スポーツニッポン

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