松坂大輔氏 「魚雷バット」対戦投手によって使い分けるのも有効かも 自ら通販で購入

2025年4月29日(火)5時30分 スポーツニッポン

 【平成の怪物が行く松坂大輔の探球】元西武で本紙評論家・松坂大輔氏(44)による月1回のコラム「松坂大輔の探球」4月編。松坂氏はこのほど、日米球界で大きな話題になっている「魚雷(トルピード)バット」を自ら通販で購入。その感触を実際に確かめた。「万人受けするバットではない」と分析する一方、打者としての使用法について言及。自身も試合で使いたいとの考えを明かした。

 自分は打撃も好きなので、単純に噂の「魚雷バット」を振ってみたい。そんな思いで、話題になってからすぐに注文しました。

 バットメーカー・ビクタス社のサイトの通販で180ドル(約2万5900円)ぐらいだったでしょうか。実物を手にして思ったのは、想像以上に先端部分が細いということ。小学校の時に使っていたミズノ社製の金属バットを思い出しました。先がとがっていて「ロケットバット」と呼んでいましたね。

 素振りをしてみた感じは違和感はありません。あと思ったのは、メーカーによって形状が違うということ。今月上旬に米マイアミでの取材でメッツ・リンドア選手の違うメーカーの魚雷バットを見ましたが、自分の手元に届いたビクタス社製の方が明らかに太く作られています。今後、さらにデータが増えればもっと違う形のものが生まれてくるかもしれません。

 投手目線では、打者がどういうバットを使っているかはあまり意識はしません。対する打者は、対戦する投手の投球パターンによって打席ごとに使い分けるのも有効かもしれないですね。例えば右打者が、内角に食い込むツーシームやシンカーを武器にしている右投手を相手にする時。魚雷バットのように芯の部分が手前にあれば、内角球に詰まらされる確率は減り、ハードヒットできる可能性が増えます。左打者の対左投手も同様です。

 大きな話題となっている魚雷バット。ただ、これまでのバットとの「勢力図」が入れ替わるようなことはないと思います。万人受けするバットではないので、使う人を選ぶのではないでしょうか。日本では大リーグに比べてバットへの「こだわり」も強い。選手個々で形や重さなど大きな違いがあります。オフにはバット工場に足を運び、職人さんと実際に話をするほど。そんな選手のこだわりと魚雷バットが今後、どうリンクするかですね。

 手元にあるバットで実際に硬球を打っていないので、早く試し打ちをしてみたいです。今年も行われる予定のイチローさんと高校野球女子選抜の試合に出場した時は、ぜひ使ってみたいと思います。

スポーツニッポン

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