3Aキム・ヘソン、「今のままでは昇格無理」韓国メディア失望 ライバルのパヘスは絶賛「アヒルの子が白鳥に」
2025年4月30日(水)11時33分 J-CASTニュース
韓国スポーツメディア「スポーツ朝鮮」(ウェブ版)が2025年4月30日、大リーグのロサンゼルス・ドジャース傘下の3Aでプレーするキム・ヘソン内野手(26)の特集記事を組み、早期大リーグ昇格に諦めムードを漂わせた。
パヘス、パイレーツ3連戦で10安打1本塁打4打点と大爆発
キムは昨オフ、韓国プロ野球(KBO)からポスティングシステムを利用してドジャースに移籍。ユーティリティープレイヤーとして期待されたが、オープン戦では課題の打撃に加え、守備でも精彩を欠き、開幕を3Aで迎えた。
早期大リーグ昇格を目指し、3Aでは打率が一時、3割を超え、1試合で2本の本塁打を記録するなど好調をキープしていた。複数の米メディアが、キムの活躍を高く評価し、大リーグ昇格は時間の問題だと伝えた。
キムの大リーグ昇格の期待が高まる中、韓国メディアがライバル視するアンディ・パヘス外野手(24)が、ここ最近、急激に調子を上げている。
開幕当初から打撃不振が続き、一時は打率1割台だったが、26日からのピッツバーグ・パイレーツ3連戦では、12打数10安打1本塁打4打点と大爆発。29日時点で打率が.276まで上昇し、出塁率と長打率を合わせたOPSは.851まで上がった。
パヘスの好調を受け、「スポーツ朝鮮」は「キム・ヘソンは、今のレベルでは大リーグ昇格は無理」と断言し、その理由について次のように説明した。
「パヘスが突然『壁』を越える急成長を」
「かつて手ごわいライバルと思われていたアンディ・パヘスが突然『壁』を越える急成長をした。これは驚くべき逆転ドラマで、主演はパヘス、助演はデーブ・ロバーツ監督だ。ドラマの内容を1行でまとめるとこうなる。『劣悪な成績で非難されていた男が、監督の信念を込めた一言に勇気を得てヒーローとして復活する』人々が感動しないわけにはいかないストーリーだ」
デーブ・ロバーツ監督(52)は4月中旬、打率1割台のパヘスに対して最低でも150打席を与えることを明かした。若いパヘスの可能性を信じての起用で、パヘスは指揮官の期待に見事に応えた。
「スポーツ朝鮮」は、「パヘスは23日のカブス戦から5試合連続ヒットを打ち、この期間の打率がなんと0.650(20打数13安打)に達した。加えて、2塁打とホームランも各3つずつ飛び出し、なんと恐ろしいことにOPSは1.900を記録した。憎いアヒルの子が華やかな白鳥に生まれ変わったのだ」と評した。
KBOリーグで4年連続打率3割超えを記録し、4度のゴールデングラブ賞を受賞した韓国の「逸材」。大リーグ最強軍団の中で、存在をアピールすることができるのか。試練はしばらく続きそうだ。