右足を引くドリルが効果抜群! ウェッジの“80ヤード”は「重心キープ」で縦距離が合う
2025年5月1日(木)13時11分 ALBA Net
右足を引くドリルで重心をキープしたまま打つ感覚を養う(撮影:近澤幸司)
ウェッジのフルショットで上がり過ぎて手前にショートしたり、大きく飛びすぎたり。軌道とロフトのコントロールをしないと、縦距離がなかなか揃わない。そもそも残り80ヤードなど狙った距離を打っていくウェッジのフルショットは、ドライバーに比べて体重移動が少ない。吉田鈴や臼井蘭世を指導するツアー通算7勝の今野康晴は「重心位置を変えずに打つ練習が効果的」と語る。
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ウェッジは少しロフトを立てて、スコアラインの下から4本目でインパクトしたい。ショートしがちな人は、右に体重が残ってロフトが寝るため、フェースの上めに当たっている可能性があります。
体重移動が大きいと、インパクトのロフトがまちまちで、芯に当たる確率が落ちてしまう。だから、体の重心位置をできるだけ動かさないようにしたいんです。
重心をキープしたまま打つ感覚を養うために、練習では両足を閉じて打ってみましょう。こうすると左右に動きづらいですし、左右に揺れると自分で感じやすくなります。
それができたら、今度は右足を引いて左足体重のまま打つドリルです。右足を引くことでインから下ろしやすくなりますし、重心位置が動かないので入射角やロフトも安定します。この2つのドリルを繰り返すことで、ウェッジのフルショットがきれいに当たるようになりますよ。
■臼井蘭世
うすい・らんぜ/2002年生まれ、栃木県出身。日本ウェルネススポーツ大学1年生の時から今野に師事。マイナビ ネクストヒロインゴルフツアーに参戦しながらプロテスト合格を目指している。昨年、ツアー初優勝を挙げた臼井麗香は姉。
■今野康晴
いまの・やすはる/1973年生まれ、岐阜県出身。ツアー通算7勝のショットメーカー。2005年には2勝を挙げて獲得賞金1億円を突破、賞金ランキング2位に入った。現在は国内シニアツアーでプレーしながら、吉田鈴や臼井蘭世のコーチを務めている。京葉カントリー倶楽部所属。
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8番アイアンよりも『ウェッジのフルショット』を苦手としているアマチュアは多い。関連記事【ショートしがちな『ウェッジのフルショット』は“左手一本打ち”で芯に当たる!】を読んで、ウェッジのフルショットを安定させてスコアアップしよう。
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