ストレスがやわらぎ免疫力も高まる〈笑顔〉の効果とは。小林弘幸「作り笑顔でもいい。口角をしっかりと上げると、副交感神経が活発になる」

2025年5月1日(木)6時30分 婦人公論.jp


(写真提供:Photo AC)

「朝起きたばかりなのに疲れている」「会社や学校に行くのが憂鬱」といった体調不良に悩んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか。自律神経の名医・順天堂大学医学部の小林弘幸教授いわく、「自律神経を整えれば、自然に体調はよくなっていく」そうで——。そこで、小林教授の著書『毎日の体調がよくなる本 − ちょっとしたことだけど効果的な方法50』から一部引用・再編集し、〈おうちでできる、自律神経を整える健康法〉を当連載にてお届けします。今回のテーマは「笑顔を作ってこまめに鏡でチェック」です。

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笑顔を作ってこまめに鏡でチェック


作り笑顔でも効果あり

私は、仕事をしているとき、意識して実践していることがいくつかあります。

そのうちの1つは、患者さんに接するときは笑顔を絶やさないということです。経験的に、医者が笑顔でいたほうが患者さんの治りが早くなると感じてきたからです。

私は朝だけでなく、こまめに鏡で自分の顔をチェックします。鏡を見るときは笑顔を作ります。

なぜなら、作った笑顔でも、幸福物質のセロトニンが分泌されてストレスがやわらぎ、血液の中のリンパ球が活性化して免疫力も高まるからです。

近年の研究で、口角をしっかりと上げた笑顔を作ると、その表情の変化が脳に作用して副交感神経が活発になることもわかっています。

緊張したら鏡を見る


朝起きたとき、仕事を始めるとき、休憩をするとき、意識的に笑顔を作ってみましょう。仕事中も、緊張した状態になったときや、ストレスがたまったときは、あえて笑顔を作りましょう。

部屋に一人でいるならば、鏡をそばに置いておき、パッと笑顔を作る。こんなわずか数秒の努力で、副交感神経が高まり、緊張が少しゆるみます。すると気持ちにゆとりが多少出てきて、その分だけ思考力や集中力を高めてくれます。


『毎日の体調がよくなる本 − ちょっとしたことだけど効果的な方法50』(著:小林弘幸/興陽館)

一人でいる時間が長くなると無表情になりやすいので、ぜひ新しい習慣として実践してみてください。

※本稿は、『毎日の体調がよくなる本 − ちょっとしたことだけど効果的な方法50』(興陽館)の一部を再編集したものです。

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