小林夢果 「暇があれば掘っている」タケノコ100個で暫定首位 今週は自身が師匠・ジャンボへ吉報を
2025年5月2日(金)18時13分 スポーツ報知
1番ティーショットを放つ小林夢果。初日3アンダーで暫定の首位に立った(カメラ・今西 淳)
◆女子プロゴルフツアー パナソニックオープン 第1日(2日、千葉・浜野GC=6751ヤード、パー72)
第1ラウンドは午後3時35分、降雨によるコースコンディション不良のため、サスペンデッドとなった。18ホールを回り終えた小林夢果(ヨコハマタイヤジャパン)は4バーディー、1ボギーの69で回り、暫定首位としている。18番のティーショットを打ち終えた直後、中断を知らせるホーンが鳴り、競技を完走。「この雨の中、アンダーパーで回れたことがうれしい。3アンダーで終われてよかった」と安心した表情を見せた。
持ち前の飛距離を生かし、3番、15番のパー5でバーディーを奪取。さらに、グリーン上も好調で7番では8メートルを沈めてスコアを伸ばした。午前中から横殴りの雨風の中だったが、「寒さには慣れた」と半袖姿でにこやかにプレー。13番のティーショット後、一時競技が中断したが、「耐えれば順位も少しずつ上がる」と集中を切らさず、暫定首位でホールアウトした。
2週前のKKT杯バンテリンレディスは、最終日の14番でのダブルボギーが響き、3打差3位に終わった。悔し涙を流したが、「そのうちチャンスが来るかなと思っているので、あまり引きずっていない」と前を向いている。国内男子ツアー最多94勝の尾崎将司に師事する21歳。「バンテリン—」で勝利したのは同門の佐久間朱莉。さらに前週は、同じくジャンボ軍団の西郷真央がシェブロン選手権でメジャー制覇を果たした。「すごいなあ。ショットが荒れているので自分のゴルフで精いっぱい」とどこか人ごとのようだが、今週は小林夢が上位争いを繰り広げている。
悔しさを忘れるため、オープンウィークの前週はタケノコ掘りを行った。さいたま市の自宅から車で3分の農園で「片手じゃ持てない」ほど大きいタケノコを100個収穫。近所の人やマネジャーにも渡したが、「毎日、タケノコ食べていた」と笑う。知人が掘っていたのを見て、1年前から自身も「やってみたい」と計画。今では「暇があれば掘っている」と言うほどハマっているそうだ。
英気を養い、リセットして臨む今大会。次は自身がジャンボに吉報を届けたいところ。「喜んでくれるようなプレーができたらいいな。あと2日間、全力で頑張りたい」。伸び盛りのジャンボ門下生が流れに乗り、初優勝をつかみ取る。