阪神・佐藤輝が大活躍で首位再浮上!2戦連続V撃&自己最長タイ5戦連続打点 28打点でリーグ独走

2025年5月4日(日)5時15分 スポーツニッポン

 ◇セ・リーグ 阪神7—1ヤクルト(2025年5月3日 甲子園)

 阪神は3日のヤクルト戦に7—1と快勝した。4番・佐藤輝明内野手(26)が初回に先制右前打を放ち、2試合連続の決勝打をマーク。これでゴールデンウイーク9連戦初戦だった4月29日の中日戦から自己最長タイの5試合連続打点と向かうところ敵なしだ。6回にも適時三塁打を放ち、今季2度目の猛打賞となる3安打で2打点を挙げた。リーグトップを独走する打点を28に伸ばして打線をけん引。2連勝のチームは、巨人と同率首位に浮上した。

 打席に入るだけで、何かやってくれそうな期待感がプンプンと漂う。それが猛虎の4番・佐藤輝だ。0—0で迎えた初回2死三塁。カウント2—2からヤクルト・奥川の外角高め149キロの直球にうまくコンタクトした。

 「(デュプランティエのために)早めに点を取ってあげたかった。チャンスに応じたバッティングができた」

 先制点を生み出した右中間への鮮やかな一打は、試合後には2試合連続の決勝打にもなった。2死一塁で回ってきた段階での狙いは「もちろん(長打)」。だが5球目に一走・中野が二盗を企図し、相手の失策も絡んで三塁を陥れたことで「単打」に切り替えた。臨機応変の打撃スタイルが、結果に直結した。

 「この風なので。どうしようもないですけど、運良くね、落ちてくれて良かった」

 その打棒が、相手守備を幻惑!?もした。3点リードの5回1死二塁。初球から外角スライダーに手を出し、右翼方向への大飛球を放った。だが、その打球は右翼から左翼方向に吹く強烈な浜風に押し戻された。ところが右翼手・岩田は、フルスイングと打球角度で判断してフェンス付近まで後退しており、結果的に打球はその手前に落ちた。幸運な二塁打も、好調の産物。それは本人も自覚する。

 「いい感じです」

 まだ終わらない。6—0の6回2死二塁でも右中間を深々と破る適時三塁打を放ち、2打点目。リーグトップ独走の打点を28に伸ばした。あとは本塁打が出ればサイクル安打だったが、残念ながら5打席目は回ってこず。とはいえ、これで9連戦初戦となった4月29日の中日戦から自己最長タイの5試合連続打点とし、直近5試合は打率.429(21打数9安打)、2本塁打、6打点。まさに向かうところ敵なしだ。

 毎年恒例「ゴールデンウィーク こどもまつり」2日目。試合後のインタビューでは、インタビュアーを務めた岩崎健太朗さんからの「名前の由来は何ですか」との質問に「明るく輝くという意味がこめられているそうです」と笑顔で応じた。名は体を表し、打線をけん引。背番号8のバットが、猛虎を明るく輝く未来へ導く。(石崎 祥平)

 T…投打の歯車がかみ合い、今季の甲子園での成績を6勝6敗の五分に戻した。3年連続で勝率6割以上を誇る本拠地だが、今季は開幕から勝ち星に恵まれず、一時は1勝5敗と負けが先行。勝利後にファンの大声援に応えた藤川監督は「(球場の雰囲気が)タイガースらしいというかね。今年で90周年ですけど、100周年の時に、今の子どもたちがタイガースでプレーをしたいと思ってもらえるようにしたい。それを日々励みにしながらやりたい」と語った。

スポーツニッポン

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