「最後は日本で」の前田健太、事実上の戦力外でNPB復帰も?注目の「球団名」と「求められる働き」とは

2025年5月3日(土)11時20分 ココカラネクスト

再び剛腕が日本で見られるか(C)Getty Images

 タイガースは現地時間5月1日(日本時間2日)前田健太に対して、DFA(メジャー契約40人ロースターから外す措置)を取ったと発表。ベテランの去就が注目されている。

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 メジャー10年目となった今季は開幕から中継ぎ起用、7試合で0勝0敗、防御率7・88とふるわず。ヒンチ監督は「難しい決断を下すしかなかった、(前田は)プロらしく、(チームの決断を)受け入れてくれた」とコメントを残している。

 日本球界を代表する右腕として活躍した前田は広島から15年オフにポスティングを利用して翌16年にドジャースからMLBのキャリアをスタートさせた。

 その後はツインズを経て、昨年タイガースに2年総額2400万ドルで加入(約34億8000万円)。昨季は先発ローテ入りでスタートするも7月に救援に配置転換となっていた。

 事実上の戦力外となったことで注目されるのは今後の去就だ。今後は7日以内にトレードされるか、ウェーバーにかけられて獲得を希望する球団があれば移籍、獲得球団がない場合にはFA、もしくはマイナー契約を結ぶことになる。しかし、トレードの場合に獲得球団が残り契約分の約800万ドル(約11億6000万円)を支払わなければならないため、現時点で前田はFAが濃厚視されている。今季が37歳シーズンとなる前田は常々「最後は日本で終わりたい」と気持ちを明かしていた。

 仮にFAとなり日本球界に復帰となれば、古巣の広島に注目が高まりそうだ。

 在籍時代は背番号「18」を背負いノーヒットノーランを達成するなど、通算97勝とカープのエースとしてチームを支えた。   

 かつてメジャーに挑戦、日本に復帰した例としては黒田博樹氏の例もある。ヤンキースのエースとして活躍しながら、古巣復帰を決断。同時期に復帰した新井貴浩氏(現監督)とともにチームのリーグ3連覇に大きく貢献したことも知られている。

 ただ広島のネットとすれば支配下枠の少ないことか。現在68人、残る枠は「2」しかなく、シーズンの長い戦いを考えると慎重にならざるをえない側面もある。

 すでにオフには九里亜蓮がオリックスにFA移籍した際にも金銭補償を選んだ経緯もある。

 また、ほかの注目球団とすれば、対戦が一回りし補強ポイントも見えてきた頃。

 昨年リーグ優勝を果たした巨人では開幕投手の戸郷翔征が不振、開幕ローテに入った田中将大もファーム調整が決まるなど、ローテ再編が強いられている。

 強みの救援陣を生かすためにも安定した先発構築が求められており、チームには同世代で交流も知られている坂本勇人が在籍する縁もある。

 ほかにも現在、野手に故障者続出で苦しい戦いを強いられているソフトバンクも資金面は潤沢、これまでもメジャー出戻り選手が多いとあって、対応が注目される。
 
 そして前田が求められる働きといえば、現在の救援ではなく、先発としてしっかり試合を作ることだろう。最近は制球を乱し、四球を与えるシーンも多かった。球威ある直球で押すスタイルが持ち味とあって、今一度立て直し、復活を果たせるかも獲得に乗り出す際には大事なポイントとなる。 

 果たして剛腕が再び日本のマウンドで見られるか。引き続き、去就が注目を集めていきそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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