阿部一二三 詩との兄妹世界一へ「パリは悔しい思い感じた。兄妹で金メダルを目指していけたら」

2025年5月3日(土)17時30分 スポーツ報知

強化合宿で取材に応じる阿部一二三(カメラ・三須 慶太)

 昨夏パリ五輪の柔道男子66キロ級で2連覇の阿部一二三(パーク24)が3日、東京・北区の味の素ナショナルトレーニングセンターで報道陣の取材に応じた。5度目の制覇を目指す6月の世界選手権(ハンガリー・ブダペスト)に向け、代表合宿に参加中。4月29日に体重無差別の全日本選手権に出場した直後だが「疲れはだいぶ抜けたかなという感じです」と現在のコンディションを説明した。

 初挑戦の全日本選手権では、体重差をはね返し“全日本1勝”をあげた。周囲からも「『いい柔道だったよ。良かった』という声の方が多かったですかね」と反響があったという。「出て良かったと思います。たくさんの人から『いい柔道だったよ』と言って下さることは、自分らしい柔道は見せられたのかなと思います」と振り返った。一方で2回戦敗退となったことに「試合を振り返ると、もう少し何かできたかなと思うこともありますし、終わってみると悔しい思いがなんだかんだ強いですね」と負けん気の強さを見せた。

 階級別では負けられない重圧を口にしていたが「(2021年の)東京五輪が終わってから常にそういう状態だったので、そんなに考え込むことでもないかな。自分の柔道を出せれば優勝できるかなと思うので、自分らしさを出していければいいのかなと思います」と頼もしく語った。ブダペストは17年に初めて世界選手権を制した地でもある。「思い出にはすごく残っている場所ですし、何かと縁があるのかなと思います。世界選手権は確実に優勝しないといけない大会だと思っています」と気合を入れた。

 またパリ五輪では女子52キロ級東京五輪金メダルの妹・詩(パーク24)がまさかの2回戦敗退。兄妹(きょうだい)同日連覇には届かなかった。「(今回の世界選手権も)妹と出場します。パリは兄妹での優勝ができず、僕自身は優勝しましたが、悔しい思いは感じたので。もう一度、妹と同じ舞台で世界選手権という五輪の次に大きい舞台ですかね。そこで兄妹での金メダルも目指していけたらいいなと思っています」。世界選手権と五輪では23年の世界選手権以来となる兄妹Vへ向け闘志を燃やした。

スポーツ報知

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