【士別サムライブレイズ】元広島・バティスタ 背番号は当時と同じ95「またNPBに戻って活躍したい」
2025年5月3日(土)6時0分 スポーツ報知
士別サムライブレイズに入団した元広島のハビエル・バティスタ(カメラ・島山 知房)
野球独立リーグの北海道フロンティアリーグ(HFL)・士別サムライブレイズに、元広島のハビエル・バティスタ外野手(33)が入団した。NPB3シーズンで計62本塁打を放ち、セ・リーグ連覇に貢献した大砲が、4日のリーグ開幕を前に「ほっかいどう報知」の取材に応じた。台湾、メキシコ、ベネズエラを経て、再び日本でのプレーを選択した理由とは。現在の気持ちを赤裸々に語った。(聞き手・島山 知房)
—2019年途中で広島を退団。再び日本でプレーしようと思ったきっかけは。
「退団後もたくさんの日本のファンから『来てほしい』というメッセージがきていた。それも日本に来る一つの決め手になった」
—日本でプレーしたいという思いはあったのか。
「ずっとその気持ちは忘れていない。日本のファンの前でまたプレーしたい気持ちがあったので、どこに行ってもその気持ちは持っていた」
—同じ日本でも、NPBと独立リーグのHFLは大きく環境が変わる。
「メキシコ、ベネズエラでも長い距離を移動していたので、移動に関しても何も不安はない。一人暮らしをするが、料理が得意なので食事も全く心配していない」
—HFLでの目標は。
「この球団を勝利に導くのが第一。将来的にはまたNPBに戻って活動、活躍したいと思っている」
—ファンは本塁打を期待している。
「30本以上は必ず。自分がホームランを打って、ファンが喜んでくれれば僕自身もうれしい」
—7月には第2子誕生予定で、家族と離れての生活が続く。
「寂しいけれど、しょうがない。18、19年も妻は日本に来ているので、私が日本に来ることを妻はとても喜んでくれている」
—今でも、日本ではドミニカ出身の選手が数多くプレーしている。親交のある選手はいるか。
「日本ハムのレイエスは17〜19年の冬にドミニカのリーグで対戦したことがある。北海道に来ることが決まったときには、彼も喜んでくれた。助け合いながらやっていこうと連絡した。広島時代のチームメートでは、今でも(カブスの)鈴木誠也とは連絡をとってます」
—日本の好きなところは。
「尊重する文化が好きで、食べ物も焼き肉、ラーメン、お寿司、広島のお好み焼きが好き。北海道もたくさん美味しい食べ物があると聞いている。(士別特産の)ジンギスカンにも挑戦したいね」
—HFLからNPBに進んだ選手はいない。知識、経験を伝えていく役割もある。
「若い子には何でも教えてあげるから、とにかく聞きに来てくれと言いました。プレーだけでなく、士別の選手の力に少しでもなれればいいと思っているよ」
◆ハビエル・バティスタ 1992年1月18日、ドミニカ共和国生まれ。33歳。サンタルシア中高から米カブスのマイナーチームを経て、2015年カープアカデミー入り。16年3月に広島の育成選手となり、17年6月に支配下契約を結んだ。NPB通算263試合出場で、打率2割5分7厘、62本塁打、145打点。189センチ、120キロ。右投右打。
◆北海道フロンティアリーグ(HFL) 4季目となるHFLは、石狩レッドフェニックス、美唄ブラックダイヤモンズ、士別サムライブレイズの3チームに、今季から別海パイロットスピリッツが加わり、4チーム体制となった。5月4日から9月14日まで、道内12球場で全54試合のリーグ戦が行われる。1、2位チームによるチャンピオンシップで今シーズンの優勝チームが決定する。