立大OBの上重アナが神宮球場で始球式「緊張と興奮がよみがえって楽しかった」
2025年5月3日(土)12時18分 スポーツニッポン
◇東京六大学野球 第4週第1日(2025年5月3日 神宮)
東京六大学野球連盟創設100周年記念のレジェンド始球式が立大—早大1回戦の試合前に行われ、00年秋の東大戦で史上2人目の完全試合を達成した立大OBの上重聡氏(フリーアナウンサー=45)が登板。「力みまくって」ワンバウンド投球となったが「神宮のマウンドは現役のとき以来23年ぶり。緊張と興奮がよみがえって楽しかった」とスタンドを盛り上げた。
PL学園時代はエースとして98年夏の甲子園準々決勝で横浜の怪物・松坂大輔(現スポニチ評論家)と延長17回の死闘を演じ、99年に立大入学。「松坂と投げ合った投手」という重圧から一度は野手に転向したが、再び投手に復帰して完全試合を達成した。
一時はプロ入りも考えたが、今度は「完全試合を達成した投手」という重圧から断念。卒業後「違う形で野球に関わりたい」とアナウンサーの道を選んだ。
始球式の前には後輩たちへメッセージも。「(大学で一度、投手を断念したとき)野球を辞めようと思ったけど、両親が“最後までやり抜きなさい”と言ってくれた。私にとって完全試合は野球の神様からのご褒美。(重圧を)はね除けたからこそ巡って来たものだと思っている。今の選手たちにも諦めない、最後までやり抜くことを実践してほしいというメッセージを伝えた」と笑顔で話した。