【リーグワン】東京ベイは終了間際に埼玉に追いつく ルーキーWTB山田の初トライで引き分け
2025年5月3日(土)19時25分 スポーツニッポン
◇NTTジャパンラグビー リーグワン1部 東京ベイ29—29埼玉(2025年5月3日 東京・秩父宮ラグビー場)
東京ベイは引き分けで3位に転落し、2位以内のプレーオフ準決勝進出から一歩後退したが、ルディケ・ヘッドコーチは「今後につながるゲームは見せられた」と話した。追う展開が続いたが、後半20分から分厚いリザーブ陣を次々と投入。後半27分にHO江良颯(23)が逆転トライを挙げ、再逆転された後の終了間際にはルーキーのWTB山田響(24)の同点トライが生まれて、29—29の引き分けに持ち込んだ。
江良は「満足はしていないが、プレーオフに向けて一丸となっている。6月1日(プレーオフ決勝)の優勝に向けて、頑張っていきたい」とチーム状態のよさをうかがわせる。後半にスクラムで強さを見せた江良を含めたリザーブ陣は「競争心を持って、誰が出てもいいように積み上げてきた」と話した。
そのリザーブ組の1人である山田も、ラストワンプレーで左ライン際を抜け出し、同点トライを挙げる仕事をした。決まれば勝ち越しだったゴールが外れ「真ん中まで持っていければ」と悔やんだが「WTBとしての仕事はできた。重要な場面でとれて、すごくうれしい」とリーグワン5試合目での初トライを素直に喜んだ。
右太腿を痛めた2月の神戸戦以来の復帰戦。ユーティリティーバックスとして期待されるルーキーだが、フィジカル面が課題だと言う。「ディフェンスはまだまだ」と話すが「アタックのコンタクトは勝負できると思う」と言う。同点トライは相手FBのタックルを振り切って決めた。ルディケHCが「能力もスキルもあり、信頼している」と話す山田は、プレーオフに向けた切り札になる可能性を見せた。