スノーボード・鬼塚雅「本気でやるしかない」左膝負傷で苦しいシーズン経て3度目の五輪へ

2025年5月4日(日)23時2分 スポーツ報知

レッドブルがサポートするランニングイベントに参加した鬼塚雅(カメラ・宮下京香)

 スノーボード女子で五輪2大会代表の鬼塚雅は4日、都内で行われたレッドブル社がサポートするランニングイベント「Wings for Life World Run2025」に参加した。世界170か国で31万719人が一斉にスタートする大規模なイベントとなった。

 東京会場は午後8時に1周、約1キロのコースのスタート位置についた。鬼塚は夜の東京で14周を走りきった。「参加者の皆さんが楽しそうに一生懸命走る背中を追って私も楽しく走ることができました。普段は長い時間走ることがあまりないので、こういう機会があって有意義な時間でした」と充実の汗をぬぐった。妹でプロゴルファーの貴理は「まだ走っていますよ…」と先に脱落した姉は悔しそうに明かした。

 スノーボード・スロープスタイル(SS)、ビッグエア(BA)で18年平昌五輪に19歳で初出場し、SSで8位。22年北京五輪ではメダルを狙ったが、BAでは激しく転倒するアクシデントがあって11位だった。26年ミラノ・コルティナ五輪では3度目の出場を目指している。

 2024〜25年シーズンは、開幕前に練習中の転倒があって左膝の靱帯を損傷。しかし「五輪に出るためには…」と手術は受けず、テーピングをグルグル巻いて試合に出続けることを決断。W杯ではSS、BAともに表彰台に届かず、苦しいシーズンを過ごした。

 オフシーズンに入っても回復に努めてきたが、前週に長野・白馬村で練習を再開させた。「余裕は持てないような状況になったので、自分へのプレッシャーを与えながら、本気でやるしかない」と気持ちは高まっている。五輪シーズン前のオフは「休んでいる暇はない」と高難度の技を磨く期間とする。26歳は「2回の五輪ではメダルに届かなかったので、次の五輪では…前向きに頑張っていきます」。苦境を乗り越えた先に、3度目の大舞台が見えてくる。

スポーツ報知

「スノーボード」をもっと詳しく

「スノーボード」のニュース

「スノーボード」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ