父は朝原宣治、母は奥野史子 W五輪メダリストのDNAを持つ同大・朝原大河が「大学デビュー」
2025年5月4日(日)5時0分 スポーツ報知
後半、立命大の攻撃を止める同大・朝原大河(中) (カメラ・馬場 秀則)
◆ラグビー京都チャレンジリーグ交流戦(3日・BKCグリーンフィールド)
北京五輪陸上男子400メートルリレー銀メダルの朝原宣治(52)と、バルセロナ五輪シンクロナイズドスイミングのソロ、デュエットで銅メダルの奥野史子(53)の長男、同大・大河が立命大との1年生試合に出場した。入学後初スタメンでロックに入り、フル出場。ラインアウトのジャンパーや、激しいタックルも見せたが敗戦し「フィジカルを強化しないと。反省します」と向上心をのぞかせた。
進学の理由は「ジャージーも格好よくて、歴史もある。同志社いいなって」。五輪メダリストの両親も、ともに同大出身だ。「いい大学だと思うよ」と後押しも受け、4年間を過ごす選択に迷いはなかった。
現時点で185センチ、86キロと、この日のスタメンでは最長身。筋力トレーニングの数値は「本当に弱いです…。周りがやばくて」と言葉を濁すが、永山宜泉(ぎせん)監督(54)は「すごいDNAなので。見ていて身体能力が高いと思うところはたくさんある。持ち味を十二分に生かせる体をつくってくれたらきっといい選手になる」と期待を隠さない。
大学生活での目標は「日本一」と「頼られる存在」と話した大河。「今は注目されるほどの存在じゃないので、自分で(数値が)言えるほど鍛えていきたい」。無限大の可能性をどこまでも開花させる4年間を歩む。(森口 登生)
◇朝原 大河(あさはら・たいが)2006年7月19日、京都市生まれ。18歳。京都市立御所南小時代はランニングクラブ、御池中時代は陸上部に所属。中学3年時に友人とラグビー体験に行ったことをきっかけに、京都成章で本格的に競技を始める。高校時代の最高成績は2年時の全国高校ラグビー2回戦敗退。185センチ、86キロ。50メートル走6秒3。両親と姉、妹との5人家族。好きな選手はリーグワン神戸・ロック本橋拓馬。
◆日本の主な夏季五輪夫婦メダリスト 体操では60年ローマ五輪男子団体金の相原信行の妻・俊子が、64年東京五輪女子団体で銅メダルを獲得。小野喬・清子夫妻は64年東京五輪にともに出場し、男子団体金、女子団体銅とアベックメダルを手にした。04年アテネ五輪では、柔道女子48キロ級で谷亮子が金メダル、夫の谷佳知は野球で銅メダルに輝いた。