【九州六大学野球】西南大が逆転サヨナラ勝ちで4季ぶりの優勝に王手
2025年5月4日(日)6時0分 スポーツニッポン
◇九州六大学野球(2025年5月3日 小郡)
西南大が逆転サヨナラ勝ちで優勝に王手をかけた。第4週1日目の3試合があり、前週まで6連勝で首位の西南大と、5勝1敗で2位の北九大が対戦。西南大は先発の柳原創と2番手・小金丸誠剛の2年生右腕が好投。1失点に抑えると9回裏に同点とし、安川喬矢(4年)の中前タイムリー打で勝ち越した。西南大は4日の北九大2回戦に勝てば2023年春以来4季ぶりの優勝が決まる。九大は久留米大から今季初勝利を挙げた。
これが勢いというものだろう。1点を追う9回裏。西南大は死球と安打を足がかりに内野安打でまず同点。なお2死一、二塁でスイッチ打者の2番、安川が「前の打席まで速球に詰まらされていた。真っすぐ狙いでコンパクトに振っていった」と右中間に勝ち越しのサヨナラ打を決めた。
勢いは今季スローガン「克ち切れ」に全員が心を合わせて生まれた。「練習の時からバットを振り切る、腕を振り切るとか。余力を残さずやりきることを意識してきた」と9回に右前打を放った合田は代弁する。昨秋4勝の津田を欠く投手陣も力を合わせる。今季初先発から早くも先発4度目の2年生、柳原は「短い回数でもいい形で後ろにつなぐつもり」と4回を無失点。続く小金丸も「カットボールとツーシームがよかった」。暴投による1失点に抑えた。
北九大の好投手、山下薫を相手に「投げ合ってもかなわない。今日は“3本の矢”ならぬ9投手を用意していた。総力戦を覚悟したがよく3人で1点に抑えた」と東和樹監督は継投の投手陣をねぎらった。“克ち切れ”で開幕7連勝。北九大に連勝すれば最終週を待たず4季ぶりの優勝が決まる。 (中島 泉)
≪九大は15安打で初勝利≫
九大は15安打を放って今季初勝利。石橋勇志監督は「打てずに負け続けていたのでバットを振り込んで来ました」と胸を張った。3回に堺和也が「真っすぐ。先制機だったので確実にセンターに打ち返そうと思った」と左中間に2点三塁打。7、9回にも2安打を加え、みずほペイペイドームの西南大戦(4月27日)で左越えに特大アーチを放り込んだ2年生4番がパワーを見せつけた。