西武・今井 7回無失点で3勝目 開幕から6試合連続HQS!チームに6連勝&2位浮上もたらす

2025年5月4日(日)5時30分 スポーツニッポン

 ◇パ・リーグ 西武4−3日本ハム(2025年5月3日 エスコンF)

 西武・今井達也投手(26)が3日、敵地での日本ハム戦で7回4安打無失点、10奪三振で3勝目をマークした。エスコンフィールドでは5度目の登板で初勝利となった。15イニング連続無失点の快投で、開幕から6試合連続でハイクオリティースタート(HQS=7回以上、自責点2以下)。ゴールデンウイークは12球団で唯一無敗で2年ぶりの6連勝を飾り、5月以降では3年ぶりの2位に浮上した。

 今井の辞書に「疲労」という文字はない。無尽蔵のスタミナで回を増すごとに球速を上げ、最後までホームを踏ませなかった。「0で終われたことが一番良かった。疲れは全くない」。7回、119球の熱投も涼しい顔で振り返った。

 4—0の7回1死一、三塁。「味方のミスもあったので、何とか全力でカバーできればと思っていた」。松本剛への2球目はこの日、最速の155キロを計測。最後はスライダーで空振り三振に斬ると、続く万波にも155キロを3連発。最後の119球目は154キロ直球を外角に決め、見逃し三振で切り抜けた。

 宮崎・南郷キャンプでは約200メートルの坂道を走りながら下るトレーニングをしてきた。一般的には坂をダッシュで駆け上がって下半身を鍛えることが多いが「下りを利用して無駄な力が入らないように。筋肉的疲労は試合中に抜けない。その疲労を出さないように」。いかに脱力して走れるかが重要で「マウンドも傾斜。投げる時も筋肉的な負担が少なくなる練習」。異次元のスタミナは独特な練習法でつくり上げた。

 プレートの踏み方にもこだわりがある。一塁側に立ち、プレートにかけるのは爪先だけ。スパイクの歯をかけ、プレートを蹴る投手が多いが今井には必要ない。意識するのは背筋を軸に回ることだけ。「足は気にしない」と、脱力フォームから無駄な力を使わないことを意識している。

 7回4安打無失点で3勝目。開幕から6試合連続ハイクオリティースタートとし、防御率は同僚・隅田の0・58に次ぐ0・59。45奪三振はリーグトップに躍り出た。チームは2年ぶりの6連勝で2位に浮上した。今季全6試合で100球以上を投げる今井は「あんまり球数は気にしていない」。鉄腕の進化は止まらない。(福井 亮太)

 ≪開幕から6試合連続HQSは西武では菊池雄星以来8年ぶり≫今井(西)が開幕から6試合連続HQSを達成。6試合連続HQSは23年7月4日ロッテ戦〜8月16日楽天戦、24年8月24日楽天戦〜10月1日日本ハム戦までに並ぶ自己最多。開幕から6戦連続HQSは西武では17年の菊池雄星以来8年ぶりだ。

スポーツニッポン

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