【2世選手が振り返る】関大野球部・新井颯真内野手 「球の心は正直」広島・新井監督の教えを胸に
2025年5月5日(月)5時30分 スポーツニッポン
きょう5日は「こどもの日」。プロ、アマチュア球界で活躍する、父にプロ野球選手を持つ「2世選手」たちが、少年時代の思い出や夢などを振り返り、父への感謝や今後への決意を語った。
【関大野球部・新井颯真内野手】広島・新井監督の次男で、今年4月に関大硬式野球部に入部した颯真内野手(1年)は、「2世選手」として生まれたことに感謝する。
「父と関連づけられたりして嫌だったことなど一つもありません。父のおかげで、たくさんいい思いをすることができましたから」
幼少期の夢はプロ野球選手ながら、中学でバスケットボールに夢中になった。それでも2学年上で長男の亮規浩(あきひろ=現関学大内野手)が高校野球に励む姿に心が動く。兵庫の私立高である甲南に入学してから本格的に野球を始めた。
父は「球の心は正直者」と教えてくれた。「球は正直だから普段の積み重ねが試合に出るんだよ」。父と同じ努力家で、3年夏に背番号10をつかんだ。そして、最後の打席から見た光景を忘れない。
「あそこまで人で埋まる客席を初めて見た。父のおかげで記事に取り上げてくださり、甲南高校を見たいと思ってもらえたのかな」
大学でバスケ再転向の考えもあった中、野球を続けることに決めた。「一日でも早く戦力になりたい」。昨夏のように「新井の次男」として光が当たる日を前向きに待っている。 (河合 洋介)