【高校野球】山梨学院が春季県大会で2年連続9度目の優勝…左腕・檜垣瑠輝斗が急成長…関東大会初戦は埼玉の叡明と対戦

2025年5月7日(水)17時15分 スポーツ報知

山梨県大会決勝で先発した山梨学院の檜垣瑠輝斗(カメラ・甲斐 毅彦)

◆高校野球春季関東大会山梨県大会▽決勝 山梨学院11—2帝京三(7日、山日YBS球場)

 決勝戦が行われ、今春のセンバツ出場校の山梨学院が帝京三を11—2で下し、2年連続9度目の優勝を飾った。先発の左腕・檜垣瑠輝斗投手(2年)が6回2安打1失点、7奪三振と好投。攻撃では、2回の先制左越えソロなど4安打2打点の萬場翔太内野手(3年)らが合計17安打の猛攻で大差をつけた。春季関東大会(17日開幕、茨城)で、山梨学院は18日に叡明(埼玉2位)と、10年ぶり7度目の出場となる帝京三は17日に藤代(茨城2位)と対戦する。

 山梨学院が帝京三に力の差を見せつけた。6日に56歳の誕生日を迎えた吉田洸二監督は「この春一番の収穫は檜垣」と背番号1の成長に笑顔。今大会3試合目の先発となった決勝では、内角をえぐる直球に持ち球のスライダーを織り交ぜ、相手打線を翻ろうした。檜垣は「テンポ良く投げれば野手ものって来る。そこを意識して投げました」と振り返った。

 173センチ、65キロ。小柄な体に安定感を持たせるために、冬場から本格的なフィジカル強化に取り組んだ。スクワット、ベンチプレス、デッドリフト…。愛媛県で育った幼少の頃から巨人ファンだが、目指す選手像は中日の金丸夢斗投手だ。「自分と体格が似ていると思うので」。理想をイメージしてのトレーニングで、全力投球しても体はブレなくなって来た。

 センバツではスタンド応援。2回戦敗退後に再開した練習で、吉田監督が「一番成長した」と感じたのが檜垣だった。「覚悟と自覚を持ってやれ」とエースナンバーを渡され「毎日自分の弱いところを見つけて課題を持って取り組みたい」と、おごるどころか、より謙虚になった。

 先発の選択肢が増えたのは大きな収穫だ。身長192センチで最速152キロを誇る菰田陽生(2年)、中継ぎで対応力を発揮して来た足立康祐(3年)の右腕2人に加えて、成長株の左腕・檜垣。吉田監督は「投手陣が関東の(強豪校の)強い打線に対して最少失点で(抑えられれば)」。夏を見据えて、さらなる成長に期待した。

(甲斐 毅彦)

スポーツ報知

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