日体大の山崎丞は1部1万Mで日本勢2番手 箱根駅伝の悔しさを「1年かけてしっかりぶつける」…関東学生対校

2025年5月8日(木)21時12分 スポーツ報知

男子1部1万メートルで日本人2位だった日体大の山崎丞(左)

◆陸上 関東学生対校選手権第1日(8日、相模原ギオンスタジアム)

 男子1部1万メートル決勝が行われ、日体大の山崎丞(4年)が28分53秒27で日本勢2番手の4位に入った。山梨学院大のジェームス・ムトゥク(4年)が28分6秒37で優勝、2位は城西大のヴィクター・キムタイ(4年)で28分31秒37、早大の山口智規(4年)が28分37秒82で日本人トップの3位だった。

 山崎は序盤から落ち着いてレースを展開。日本勢2番手集団で走り続け、ラストは法大の2人と並走が続いたが、残り600メートルで「ロングスパートをかけたら、ついてこられないだろうと思った」とペースを上げて突き放し、同学年の山口に次ぐ日本勢2番手でフィニッシュ。「練習でも、しっかり最後(ペースを)上げるっていうところは意識づけしている。そういった練習が生きていると感じた」とすがすがしい表情で振り返った。

 日体大は今年の第101回箱根駅伝(1月2、3日)は総合12位でシード権を逃した。エース区間の2区を担った山崎は区間19位に沈み「非常に悔しい思いをしている。それを1年かけてしっかりとぶつけられるように準備していきたい」と新シーズンへ強い思いを持って臨んでいる。

 1万メートルで出場した4月25日の日本学生個人選手権は4位。連戦にも対応して熱い走りを見せた山崎は、「4年生の意志というか、やっぱり自分がやらないとチームは立ち直らないというか、勇気づけられないって思っています。連戦だからこそ、しっかり強さを見せられて良かった」とラストイヤーを力強く走り出した。

 関東学生陸上競技連盟が主催する関東学生対校(通称、関東インカレ)は1919年に第1回大会が行われ、今年が第104回。1920年に始まり、今年1月に第101回大会が行われた同連盟主催の箱根駅伝より歴史は長い。例年5月に開催され、各種目1位8点、2位7点…8位1点が与えられ、対校戦で総得点を競う。男子は16校の1部、それ以外の2部、大学院生の3部に分けられる。1部の15、16位と2部の1、2位が翌年に入れ替わる。女子はすべての大学が1部、大学院生が2部で入れ替えはない。

 関東の学生長距離ランナーにとって、箱根駅伝と並ぶ上半期のビッグイベント。男子の1部と2部は短距離、フィールド種目を含めた総合力で決まるため、今年1月の箱根駅伝優勝の青学大、同2位の駒大、同3位の国学院大など駅伝をメインに強化している大学は2部。そのため、長距離種目においては1部と2部は実力差はない。

スポーツ報知

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