ロッテ・石川慎 今季初昇格、即4番で決勝打!連敗6で止め吉井監督絶賛「壁に穴をあけてくれた」
2025年5月8日(木)5時30分 スポーツニッポン
◇パ・リーグ ロッテ7—3楽天(2025年5月7日 ZOZOマリン)
6連敗中の分厚い壁をダイナマイト慎吾が突き破った。暗いトンネルを抜けて10日ぶりに差し込んだ勝利の光。ロッテ・吉井監督は「(石川)慎吾に尽きる。なかなか一本が出なかったが、慎吾が壁に穴をあけてくれた」と絶賛した。
今季初昇格で昨季1試合しかなかった4番でいきなり出場。石川慎が初回1死一、二塁から藤井のツーシームを叩いた。左前へ先制の決勝打。「最初で最後のチャンスだという強い気持ちでいきました」と端正なマスクを緩めた。
一緒に昇格したドラフト6位・立松が試合前の円陣で提案した“波乗りポーズ”を一塁ベース上で決め、チームも勢いに乗った。2回2死満塁では押し出し四球で2打点目。3、6回にも追加点が入り、計7得点で押し切った。6連敗中は2度の零敗など1試合平均1・5得点だった攻撃陣を活気づけた。
23年7月に巨人から移籍して左投手キラーとして活躍。今季はドラフト1位・西川の加入や同じ「ダイナマイト」の愛称を持つ山本の台頭などで開幕を2軍で迎えた。歯がゆさを感じながら打率・380の結果を残し、1軍の舞台に帰還。「派手なことはできないかもしれないけど、泥くさく頑張っていきたい」。元祖ダイナマイトが最下位からの逆襲へ点火した。(大内 辰祐)