抜群の守備範囲を誇った中堅手チェット・レモン氏が死去 1979年、米米野球で来日

2025年5月9日(金)6時0分 スポーツ報知

レモン氏 タイガースの球団公式インスタグラム(@tigers)より

 MLBルーマーズが8日(日本時間9日)、デトロイト・フリー・プレス紙のジェフ・サイデル記者によるチェット・レモン氏の訃報を紹介した。

 ホワイトソックスやタイガースで活躍したレモン氏は70歳。死因は明らかにされていないが、レモン氏の持病は以前から報告されていた。1990年、現役時代に真性多血症という希少血液疾患と診断された。訃報によると、レモン氏は長年にわたり、血栓症を何度も患い、少なくとも13回は脳卒中を起こし、歩くことも話すこともできなかったという。

 レモン氏は1955年、ミシシッピ州ジャクソンで生まれたが、6か月後に家族と共にロサンゼルスに移住し、ジョン・C・フリーモント高校で野球とバスケットボールに打ち込んだ。1972年アスレチックスに1巡指名(全体22位)でプロ入り。

 1975年6月にホワイトソックスに移籍した。レモンは同年後半にシカゴでメジャーデビュー。翌年、内野手から中堅手にコンバートされてから、素質が開花。打撃では3度の打率3割をマークし1978、79年、タイガースに移籍後の1984年にオールスター戦に選出。1984年にはタイガースのワールドチャンピオンに貢献した。通算1988試合に出場し215本塁打、884打点。死球の多い選手3年連続最多など通算151死球は歴代25位だ。

 打撃以上にファンを魅了したのが中堅守備。1977年には歴代4位の512刺殺(最近44年間500刺殺記録選手は出ていない)をマーク。その後も4年連続400刺殺を記録するなど抜群の守備範囲を誇って、1979年ア・リーグとナ・リーグのオールスターチームが来日してプレーした米米野球で、日本のファンにもその好守を見せつけていた。

スポーツ報知

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