【陸上】守祐陽「個人でもリレーでも」世界選手権代表へ名乗り 9秒97は「体もビックリ」
2025年5月9日(金)19時36分 スポーツニッポン
◇陸上・関東学生対校選手権第2日(2025年5月9日 神奈川・相模原ギオンスタジアム)
男子100メートル2部決勝では守祐陽(大東大4年)が追い風3・9メートルの参考記録ながら9秒97で優勝。最大の強みである中盤以降の加速で引き離し、フィニッシュ。速報値9秒98から0秒01上回ってタイムが確定すると、会場がどよめいた。
「驚きが一番強い。まさか出るとは思わなかった」と振り返った。初めて9秒台の世界を体感し「驚き8割、うれしさ2割という感じです。走ってて気持ちよかった。体もビックリしている感じです」と笑顔で実感を語った。
小学生はサッカー少年。左利きで左MFだったが「あまりうまくなかった。個人競技をやりたかった。ちょっと足が速かったので気軽に始めて見た」。みるみる成長し、千葉の名門・市船橋高を経て大東大に入った。大東大はスタートダッシュに定評のある多田修平(住友電工)が拠点。「真似している意識はないけど(走り方が)似ていると言われる」。憧れの選手と練習を積み、公認の自己記録は10秒13まで伸びた。
1メートル72、67キロの体で小気味良いピッチが魅力。9月の世界選手権(東京)を目標に掲げており「個人でもリレーでも出場したい」と語る。同年代には柳田大輝(東洋大)ら有力選手が集い「同期に強い選手がいるのはうれしいこと。一緒に走るなら負けたくない」と言う。非公認で9秒台を出したが「まず(10秒)0台前半を出したい。このタイムが出たので、着実に0台を出せるようにしたい」と足元を見つめた。