埼玉・竹山晃暉 初のトライ王ならずも「帳消しにするほどうれしかった」妙技で魅了

2025年5月10日(土)20時47分 スポーツニッポン

 ◇NTTジャパンラグビーリーグワン1部最終節 埼玉60—17東京SG(2025年5月10日 埼玉・熊谷ラグビー場)

 すでに4季連続のプレーオフ進出を決めている埼玉は、東京SGを60—17で下し、14勝2分け2敗、総勝ち点71で、レギュラーシーズン(RS)を2位で終えた。プレーオフは25日の準決勝(東京・秩父宮ラグビー場)からの登場となり、3位・東京ベイ—6位・東京SGの勝者と対戦する。

 前節まで通算14トライで、トップのWTBジョネ・ナイカブラ(BL東京)を1差で追い掛けていたWTB竹山晃暉は先発フル出場もノートライ。初のタイトル獲得を逃した。8日の練習後には「トライにフォーカスを置いてない」と無欲を強調していたが、この日の試合後は「あんまり言わんといてもらっていいですか?僕が一番ほしかったので」と満面の笑みを浮かべながらも悔しがった。

 チームは今季最多の計8トライ。RS最後のホームゲームで仲間たちとともに躍動したが、なぜか決定機ではボールが回ってこなかった。中央でFWが体を張り、オーバーラップの大外でトライを取れる場面があったものの「みんな簡単にトライするんですよ。まあ神様が僕にトライ王をくれなかったということで。また来年に向けて頑張ります」と話した。

 そんな竹山だが「トライ王を取れなかったことを帳消しにするほどうれしかった」と振り返ったのが、後半17分ごろにSO山沢京平が上げたハイパントを、相手FB松島幸太朗と競り合いながらも再獲得したシーン。ロビー・ディーンズ監督からは「自分とボールの世界を作れ。相手を見てしまうと人間はどうしても恐怖心が出てしまう」と助言を受けながら練習してきた成果を発揮し、「1年目からそのプレーがずっとできていなくて、今日やっと再獲得できた」と喜んだ。

 プレーオフでは2季連続で決勝で敗れており、今季こその気持ちは人一倍強い。自らトライを奪えなくても、この日の大勝にも大きく貢献したチームマンは、「自分たちの持っているものを出すだけ。個人的にはプレッシャーを感じていないので、チームを引っ張っていきたい」と頼もしかった。

スポーツニッポン

「東京」をもっと詳しく

「東京」のニュース

「東京」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ