パリ五輪代表MF山田楓喜、ロナルドが幼少期過ごしたクラブの主力に…「世界で通用する自信出てきた」
2025年5月10日(土)13時39分 読売新聞
ポルトガルのマデイラ島で奮闘する山田楓喜=平地一紀撮影
サッカーのパリ五輪日本代表MFで、ポルトガル1部リーグ・ナシオナルに所属する山田
ナシオナルはモロッコの西に浮かぶマデイラ島のクラブ。市街地を望む高台に位置する本拠地での試合は、濃霧で中断されることもあり、「本当に独特な場所」と感想を語る。
昨季活動したJ1東京Vでのプレーと同様、FKやCKで好機を次々に生み出している。左足で鋭い回転をかけるキックの精度は高まっており、「自分みたいなボールを蹴る人は、なかなかいない。世界で通用する自信が出てきた」と手応えを感じている。
アウェーで行われた名門・ベンフィカとの一戦では、アルゼンチン代表DFオタメンディとのマッチアップを経験。試合は敗れたものの、「嫌なところで(ボールを)奪いに来る。賢くて『これが世界で戦ってきたDFなんだ』と感じた。長く欧州でプレーして、そういう体験を多くしたい」と収穫も口にした。
ピッチでは充実した日々を過ごしているが家族は日本に残っており、「早く帰りたい」と本音も漏らす。欧州挑戦1季目の契約期間は、残りわずか。さらなる成長と結果を追い求める。(パリ支局 平地一紀)