パリ五輪代表の岡沢セオンが日本代表内定 大橋ジム“移籍”初陣で接戦制す「金メダルを獲ってスターに...」

2025年4月27日(日)18時2分 スポーツニッポン

 アマチュアボクシング日本代表決定戦(ボックスオフ)が27日、都内で行われ、男子70キロ級ではパリ五輪男子71キロ級代表の岡沢セオン(29=INSPA)が田中廉人(自衛隊)に判定4—1で勝ち、代表に内定した。

 1回はやや手数で劣勢となったが、2回は距離を取りながら右カウンターをヒットさせ5—0と圧倒。最終3回は相手の動きを冷静に見極めながら試合を進め、終了のゴングが鳴ると勝利を確信しガッツポーズした。「廉人が強くなっていて危機感を覚えた」と接戦を振り返りながら、「出来は良くはなかったが1回を取られる展開でも2回に焦らずやれたことは良かった。試合通して精神的な余裕はあった」と汗を拭った。

 昨年12月には世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(32=大橋)が所属する、プロボクシング大橋ジムとサポート契約を締結。同ジムでの本格的な練習拠点としてからは初の大会で「試合が近くなるとリングを開けてくれたり、サポートを受けながらいい環境で練習させていただいている」と感謝。無名の4回戦ボクサーからも刺激を受けていると明かしながら「世界のトップの方と同じジムでやれているだけでもモチベーション」と5月4日(日本時間5日)に米ネバダ州ラスベガスでの防衛戦を控える井上の存在の大きさを改めて感じていることを強調した。

 今年3月には、28年ロサンゼルス五輪でボクシングが採用されることが正式決定。21年東京、24年パリに続く3大会連続出場を目指す岡沢は「正式決定してほっとした。もっとアマチュアボクシングにスポットライトを当ててもらいたいし、この状況を変えられるのは僕しかいない。僕が金メダルを獲って、スターになって現状を変えられたら」と競技普及への熱い思いを語った。

 男女各階級の日本代表は8月末に予定される世界選手権(英国)など、今年度主要国際大会に派遣される見込み。代表選手は以下のとおり。

 ▽男子50キロ級 牧野草子(自衛隊)

 ▽同55キロ級 山口瑠(駒大)

 ▽同60キロ級 北本隼輔(自衛隊)

 ▽同65キロ級 西山潮音(宮崎県スポーツ協会)

 ▽同70キロ級 岡沢セオン(INSPA)

 ▽同75キロ級 須永大護(三重県スポーツ協会)

 ▽同80キロ級 若谷豪(愛媛県競技力向上対策本部)

 ▽女子48キロ級 篠原光(青学大)

 ▽同54キロ級 国府縞鈴(日体大)

 ▽同57キロ級 吉沢颯希(日体大)

 ▽同60キロ級 田口綾華(自衛隊)

スポーツニッポン

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