パリ五輪48キロ級女王の角田夏実 無差別級で自己最多の2勝!最後は70キロ級寺田に判定負け

2025年4月21日(月)5時10分 スポーツニッポン

 柔道の全日本女子選手権が20日、神奈川・横浜武道館で体重無差別で争われ、パリ五輪48キロ級金メダルの角田夏実(32=SBC湘南美容クリニック)が、4年ぶり3度目の出場で自己最多の2勝を挙げ16強入りを果たした。53キロの体重で臨み、自身より重い相手を撃破した。

 代名詞の「巴投げ」を繰り出すたびに、場内は大いに沸いた。角田は2回戦、開始直後から何度も得意技を繰り出すと2分30秒過ぎに自身より23キロ重い相手を宙に浮かせて「有効」のポイント。前日に「感覚にズレを感じている」と不安を口にしてはいたが、その威力は健在だった。

 3回戦は、70キロ級で講道館杯優勝の実績を持つ寺田宇多菜に善戦するも判定負け。体格差のある強豪選手と計3試合を戦い抜き「疲労度が違う。海で遊びきった後みたいなだるさがあった」と独特の言葉で過酷さを表現した。

 世界選手権(6月、ブダペスト)の選考を辞退して今大会に専念。重量級の猛者たちに挑んだ最軽量級の金メダリストは「やっぱり私は柔道が好き。負けたことが凄く悔しくて、まだまだ勝負の世界にいたいんだなと思った」と再認識した。「柔道を追い込んでやっている時が一番充実している。引退したら味わえないと思うと寂しい」。揺れ動く去就については「自問自答しながら考えたい」と複雑な胸中を明かした。

スポーツニッポン

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