菊池雄星6回4失点で移籍後初勝利お預けも...エンゼルス打線が登板2試合続けて9回に大逆転勝利!黒星回避
2025年5月13日(火)13時46分 スポーツニッポン
◇インターリーグ エンゼルス9—5パドレス(2025年5月12日 サンディエゴ)
エンゼルスの菊池雄星投手(33)が12日(日本時間13日)、敵地でのパドレス戦に先発し、6回7安打4失点だった。チームは9回に6点を奪って大逆転勝利を飾った。
菊池は初回2死二、三塁のピンチはボガーツを96・4マイル(約155・1キロ)の直球で中飛に打ち取り、立ち上がりは無失点でしのいだ。
ところが、ネトの2ランで先制点をもらった直後の3回、2死からアラエスに中前打を許し、続くマチャドにもフルカウントからの7球目、スライダーを拾われ中前打で一、二塁とピンチを迎えた。次打者・メリルにも初球の直球を右前に運ばれ、3連打を浴び1点を失った。
なおも2死一、三塁でボガーツの放ったゴロを自ら処理も一塁へ悪送球。三塁走者・マチャドに続いて一塁走者・メリルまでもが生還し、逆転を許した。
さらに2死二塁でシーツにも左前打を許したが、左翼手・ルーゴの好返球で生還を狙ったボガーツが本塁タッチアウト。味方の守備に助けられ4点目は防いだ。
ただ、2—3の5回にも先頭・タティスにスライダーを狙われ中越え10号ソロを被弾し、リードを広げられた。6回は相手打線を3者凡退に抑えたが、この回限りで降板。3—4の7回は2番手・フェルミンがマウンドにあがり、菊池はまたしても白星をつかむことはできなかった。
打線は3回にネトの5号2ランで先制すると、6回には敵失も絡め加点。3—4の7回にも2死一、三塁の好機をつくったが、シャヌエルのライナー性の打球をパドレスの中堅手・メリルがダイビングキャッチ。追加点を奪えずシャヌエルは悔しそうに頭を抱えた。
それでも3—5の9回、相手守護神・スアレスが乱調で1死満塁から2者連続の押し出し四球で同点に追いつき、菊池の黒星を消した。さらに2死満塁からウォードがスアレスの後を継いだジェーコブから満塁本塁打を放ち、勝ち越しに成功。その裏、リードを死守し土壇場で勝利をつかみ、今季ここまで18戦15セーブだった難攻不落のスアレスに19試合目で初黒星を付けた。
チームは前回、菊池が登板した7日(同8日)のブルージェイズ戦も2—4の9回1死満塁からソレアが走者一掃のサヨナラ打を放って劇的勝利。左腕登板試合は2試合続けて9回に逆転勝利する展開となった。
菊池は今季、自身初の開幕投手を務めたが、ここまで未勝利。これで今季成績は9試合で0勝4敗、防御率3・72となった。