日本選手900号はカブス鈴木誠也!「適当に振ったら当たった」800号に続きメモリアル 日本勢初デビューから4年連続2ケタ弾

2025年5月14日(水)4時40分 スポーツ報知

◆米大リーグ カブス5—2マーリンズ(12日、米イリノイ州シカゴ=リグレーフィールド)

 カブスの鈴木誠也外野手(30)が本拠のマーリンズ戦に「3番・左翼」で出場し、日本人メジャー通算900号となる10号2ランを放った。5月中の10号到達は自己最速で、デビューから4年連続2ケタ本塁打は日本人初の快挙。鈴木と大谷の“量産”で、800号から900号までの所要期間(394日)は過去最短のハイペース到達となった。

 鈴木のバットからメモリアルな快音が生まれた。5回に3点を先制し、押せ押せムードの中で迎えた2死三塁。フルカウントから左腕の149・5キロ直球を振り抜くと、強烈なライナーが左中間へ飛び込んだ。打球速度171・7キロ、角度はわずか20度。大歓声に包まれ、両手を上げてダイヤモンドを一周した。

 「フルカウントになる前に打ちたかった。(甘い球に)手が出ませんでしたけれど」と反省しつつ、「適当に振ったら当たった。奇跡じゃないですか。球もたいして見えてないので」と誠也節で笑わせた。カウント2—1からど真ん中を見逃し。その2球あとの外角高めを完璧に仕留めた。

 この一発が日本人メジャー通算900号。800号に続き、再び鈴木が名を刻んだ。1998年4月28日、野茂(ドジャース)が1号を放ってから27年。800〜900号に要した日数は、これまでの100本塁打の中で最短の394日。この間、62発を量産した大谷に次ぎ、鈴木も28本を積み重ねた。

 22年のメジャーデビューから14本、20本、21本と毎年本塁打数を伸ばしている。デビューから4年連続2ケタ本塁打は、松井秀喜も大谷も達成していない快挙だ。5月の10号は自己最速。昨季の21発を大きく上回る年間38本ペースでアーチを架けている。

 正左翼手ハップのけがの影響で、普段はDHだが左翼で3試合連続出場。守備にこだわりを持ちながら今季はDHがメインとなっている誠也は「(終了時に)外野にいようがベンチにいようが、それはどっちでもいい」と意に介さなかった。シーズンは約4分の1を消化。ナ・リーグ中地区首位を走るカブスで、鈴木が攻守で存在感を発揮している。

スポーツ報知

「日本」をもっと詳しく

「日本」のニュース

「日本」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ