「チームを優先にすべき」佐々木朗希の“異変”になぜ気づけなかった? ド軍のIL入りを巡る連携に米疑問視「痛みを素直に話せばよかった」

2025年5月15日(木)18時0分 ココカラネクスト

右肩の痛みで緊急離脱となった佐々木。(C)Getty Images

 日本時代にも抱えたことのある痛みだった。現地時間5月14日にドジャースの佐々木朗希が、米紙『Los Angeles Times』など複数メディアの取材に対応。右肩インピンジメントのため、15日間の負傷者リスト(IL)入りした背景を自ら語った。

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 ショッキングな発表がされたのは、この前日だった。球速低下などが指摘されていた佐々木についてドジャースはIL入りを決定。肩のこすれや挟まりこみなどが原因になると考えられる右肩インピンジメント症候群を患ったための離脱となった。

 普段と異なる環境による負荷がそうさせたのか。「去年の日本でのシーズン中も1回離脱してる時に似たような症状があって、その時の方が状態は悪かった」と言う佐々木曰く、5失点で降板した前回登板時には違和感を抱えていた。無論、だましだましの投球で通用するほど甘い世界ではない。平均速度が96.1マイル(約154.6キロ)にまで落ち込んだ怪腕の4シームが捉えられたのは必然だった。

 そんな23歳の苦境について「彼のこれまでの登板イニングや経歴を考えると、シーズンを通してずっと投げ切るというのは、現実的には難しいだろうと思っていた」と指摘するデーブ・ロバーツ監督は、「数週間からロウキは違和感を抱いていた」と赤裸々に明かしている。

 ただ、球団が佐々木から報告を受けたのは、今月9日のダイヤモンドバックス戦の直後だったという。それは「投げ続けたい気持ちもあったんですけど、さすがに迷惑がかかると思った」という本人の意思による判断でもあった。

 ゆえに一部では球団と選手のコミュニケーション面を問題視する声も上がった。佐々木とドジャースのやり取りをまとめた米メディア『The Athletic』のファビアン・アルダヤ記者のXの投稿にはファンも反応。「ササキの調子が落ちていたのは明らかだった」「もっと早く気付くべき」「肩の痛みを素直に話せばよかったのに」「ドジャースは、こういうことがあまりに頻繁に起きすぎている」「チームを優先にすべきだった」といったコメントが相次いだ。

 今後は復帰までノースロー調整を続け、メカニック面の改善に努めるという佐々木。果たして、メジャーの壁にぶち当たった23歳は、再生のキッカケを掴めるだろうか。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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