朝乃山 初優勝の旗手・北勝富士の引退に「お世話になった」 3番相撲で寄り切り2勝1敗
2025年5月15日(木)15時21分 スポーツニッポン
◇大相撲夏場所5日目(2025年5月15日 東京・両国国技館)
西幕下14枚目・朝乃山(31=高砂部屋)が西幕下15枚目・魁清城(26=浅香山部屋)を寄り切り、2勝1敗とした。4日目の2番相撲で寄り倒され、昨年名古屋場所で左膝前十字靱帯を断裂して以来301日ぶりに土俵で相撲を取って敗れたが、1日で立て直した。
「前へ出る相撲が取れた。昨日負けましたが、相撲人生が終わったわけではない」
7戦全勝なら名古屋場所(7月13日初日、IGアリーナ)で5場所ぶりの十両復帰が確実視されたが、秋場所(9月14日初日、両国国技館)以降へ持ち越しとなった。それでも、経験豊富な元大関は同じ失敗を繰り返さなかった。
この日、元関脇・北勝富士の大山親方が引退して会見した。1学年上の大山親方は日体大、朝乃山は近大出身で、同じ高砂一門でもあり、6年前の2019年夏場所での初優勝時は優勝パレードの旗手を務めてもらった。
「場所前、八角部屋へ出稽古に行ったときにやせられていたので、ひょっとしてと思った。初巡業でも横へ明け荷を置かせてもらい、お世話になった」と10年間の現役生活をねぎらった。