「欧州に戻ってレースをするのが楽しみ」角田裕毅、イモラの週末に飛躍の期待 伊メディアはかつてのホームGPが「自信を取り戻す助けに」
2025年5月16日(金)17時40分 ココカラネクスト

かつてのホームで浮上のキッカケを掴めるか(C)Getty Images
F1第7戦エミリア・ロマーニャGPを前に、レッドブルの角田裕毅が語った意気込みが海外メディアにより伝えられている。
英メディア『F1PITPASS』が現地時間5月15日に配信した、レッドブルのエミリア・ロマーニャGPプレビュー記事の中には、欧州ラウンド初戦への角田の意欲的な言葉が並んだ。
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「今週はヨーロッパに戻ってレースをするのを楽しみにしています。イタリアは長い間僕のホームとして過ごしてきた場所なので、シーズン中のこのクレイジーなスケジュールの中で、ここで過ごせる時間をとても大切に感じています。今週はみんなが美味しいピザやパスタを楽しんで、それがチームと僕に良い結果をもたらすエネルギーになればいいなと思っています」
そして、レッドブルのマシンに対しても、ポジティブな想いが発せられている。
「マイアミの後、クルマをより良い状態にするためにやるべきことがあるのは分かっていました。競争力を持つにはもっとバランスの取れたマシンが必要で、僕自身がもっと上の順位を狙っていくことがどれだけ重要かも理解しています。イモラにはいくつかアップデートを投入する予定なので、ポジティブな改善が見られるはずです」
さらに角田は、「全体的にクルマには自信を持てていて、シーズン初期のこの段階でそれを感じられているのは良い兆しだと思っています」と述べている他、「自分が何をすべきかも分かっています。それに今週末はチームにとって400戦目の特別なレースにもなるので、みんなにとっても特別な週末になりますし、僕自身もとても楽しみにしています」とレッドブル5戦目のレースを見通している。
また、イタリアモータースポーツサイト『FORMULA CRITICA』では、レッドブルが今回のGPでアップデート投入となることなどを説明。幕を開ける欧州ラウンドよりレッドブル、さらにマックス・フェルスタッペンの巻き返しに期待を寄せる一方で、角田に関しては、「日本人ドライバーは依然として“将来有望”と“確固たる実力者”の間のグレーゾーンにおり、毎週末繰り返されるテーマは『チームメイトとの差を詰めること』だ」と展望する。
だがその一方で、「とはいえ、イモラという舞台がツノダの自信を取り戻す助けになるかもしれない」と論じており、「このコースは彼がよく知るトラックであり、旧チームのレーシングブルズ(ファエンツァに本拠を置く)の拠点からも近い。今なお欠けている“フィーリング”を取り戻すチャンスになり得る」との予想も綴っている。
昨年まで、角田にとってイモラはホームレースとして迎えており、2度の入賞を果たすなど実績を残してきているサーキットだ。チームが変わって走る今回、角田の言葉から感じられる高い意欲が、さらなる好結果に結びつくことを大いに期待したい。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]