【ヴィクトリアマイル】先週に続いて伏兵で高配当狙う マイル向く晩成の血が叩き3戦目で騒ぐ5歳馬

2025年5月16日(金)19時25分 スポーツ報知

ラヴェル

 先週のNHKマイルCは推奨したパンジャタワーが1着。勢いに乗って、JRA・G1で最も荒れるレースも、高配当の使者を指名したい。

 過去10年で単勝10倍未満は【5・5・3・26】。勝率12・8%、連対率25・6%、複勝率33・3%。同10倍以上は【5・5・7・116】で勝率3・8%、連対率7・5%、複勝率12・8%。同30倍以上は【1・3・2・88】で勝率1・1%、連対率4・3%、複勝率6・4%。同10倍以上〜30倍未満は10年中8年、同30倍以上は5年で3着内に入り、23年以外は同10倍以上の馬が必ず1頭は馬券圏内に入っている。

 単勝10倍以上の馬をいかに絞り込むか。ヴィクトリアマイルの脚質別成績を見ると、4角10番手以下の馬は【2・5・1・63】。細かく見ると11番手以内が2勝2着3回で、残る2着2回3着1回は16年ミッキークイーン(1番人気2着、4角12番手)、同年ショウナンパンドラ(2番人気3着、4角14番手)、18年リスグラシュー(1番人気2着、4角13番手)の1番人気、2番人気に支持された3頭のみ。後方一手の馬は避けたいところ。

 今年のメンバーを見ると、G1勝ち馬はアスコリピチェーノとステレンボッシュの2頭のみ。アスコリピチェーノが人気になりそうだが、このメンバー構成ならG1で2着している馬も実績面ではヒケを取らないとみる。G1の2着馬はボンドガール、シンリョクカ、ラヴェルの3頭だが、注目はラヴェルだ。

 東京コースでは22年アルテミスS(芝1600メートル)でリバティアイランドを押さえ込んで勝利。23年オークスは4着だったが、2着とは0秒1差だった。祖母に6歳で00年京都金杯を制したキョウエイマーチ。近親には5歳で21年ブリーダーズCディスタフ・米G1を制したマルシュロレーヌもおり、年齢的な不安は無い。半姉は23年マイルCSなどマイル重賞を3勝したナミュール。1600メートルは血統が後押しとなる。

 年明け3走目となるが、昨秋は16キロ増を叩いた2戦目のエリザベス女王杯で12番人気2着。3戦目で牡馬混合のチャレンジCを勝ちきった。今回も12キロ増の金鯱賞を叩き、2戦目の大阪杯は11着ながらレコード決着に0秒7差。さらに調子を上げてくれば、牝馬限定G1なら—。ここ10年で最多3勝の5番枠も味方に、昨年このレースでG1初勝利を挙げた津村明秀騎手のエスコートに託す。(編集委員・小松 雄大)

スポーツ報知

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