逆襲の増田陸が巨人打線の希望 武器は”2ストライク後の打率”
2025年5月16日(金)5時20分 スポーツ報知
6回無死、内野安打を放つ増田陸(カメラ・山崎 賢人)
◆JERA セ・リーグ 広島5—1巨人(15日・マツダスタジアム)
重苦しい敗戦の中で、増田陸の3安打が希望となった。まずは両チーム無得点の2回2死から中前安打。4回2死で再び中前に運ぶと、6回先頭では投手のグラブをはじく打球を放ち、内野安打をマークした。4安打を記録した13日の広島戦(マツダ)以来、今季2度目の猛打賞。「打てたことは素直に自信にしていきたい」。打率は3割6分7厘へと上昇した。
2軍で結果を残し、4月22日に1軍昇格。直近7試合連続スタメンで、起用に応える活躍を見せている。好調の要因の一つが追い込まれてからの対応力。一般的に大きく数字が低下しやすい2ストライク後の打率は、今季28打数8安打で2割8分6厘の好成績。「状況に応じながら、考えて打っています」。この日も3安打中2安打が追い込まれてからだった。
バットで存在感を示したが、試合後は何よりも守備を悔やむ。6回先頭で泉口のワンバウンドの送球を捕球しきれず(記録は内野安打)、その後の失点につながった場面だ。「僕が捕っていれば負けていなかった。練習して次は捕れるように」と誓った。23、24年のシーズンでは無安打に終わっていた24歳の逆襲は続いていく。(宮内 孝太)