【体操】岡慎之助が首位浮上「どの種目も良い完成度」大会連覇狙う
2025年5月16日(金)19時46分 スポーツニッポン
◇体操NHK杯第1日(2025年5月16日 東京・東京体育館)
10月の世界選手権(ジャカルタ)代表選考も兼ねた大会が開幕した。
4月の全日本個人総合選手権の得点を持ち越した男子個人総合1回目が行われ、パリ五輪3冠の岡慎之助(21=徳洲会)が合計169・711点で首位に立った。昨年に続く大会2連覇を狙う。全日本総合5連覇の橋本大輝(23=日本生命・セントラルスポーツ)は合計168・211点で首位から2位に後退した。1818日の2回目で上位2人の個人総合代表枠が決まる。
最終種目の鉄棒も着地をピタリと決めた。まさに岡が追求する洗練された演技。持ち点0・3差で追う立場だった橋本を鮮やかにかわして首位に立ち、「どの種目も良い完成度でできたかな」と表情に充実感を漂わせた。
今大会に向けてDスコア(演技価値点)を上げた新構成を練習してきたが、1週前に全日本個人総合と同じ構成で臨むことを決めた。美しさと正確さを示す持ち前のEスコアに重きを置く決断。狙い通りミスなく全種目をまとめ、「集中できている」とうなずく。
4月の全日本個人総合では橋本大輝に僅差で敗れた。だからこそ、今大会の連覇に懸ける思いは強い。「代表に入るだけじゃなく、連覇をして世界選手権につなげられたら」。今度はパリ五輪3冠としての意地を見せる。