重く響く大谷翔平の「いろいろあった」発言 米ド軍番記者も赤裸々告白に注目「人々が生涯で手にできない大金を失った」

2024年5月17日(金)11時0分 ココカラネクスト

今、グラウンド上での活躍に向き合えているという大谷。(C)Getty Images

「最初の方はいろいろあった。ちょっと睡眠が足りてない日が続いてた」

 大谷翔平(ドジャース)による赤裸々な告白だった。

 今季第12号となる特大アーチを含む3安打と出色のパフォーマンスを披露した現地時間5月13日のジャイアンツ戦後に取材に応じた30歳は、活躍の要因を問われ、正直に胸の内を明かした。「最近は時間にもだいぶ余裕が出てるので、良い睡眠を取って1日1日、大事にプレーできているかなと思います」という言葉には精神面での落ち着きも感じられた。

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 開幕直後に起きたスキャンダルによって大谷は意図せず、フィールド外の喧騒に巻き込まれた。元専属通訳だった水原一平被告が、自身の給与口座から違法スポーツ賭博の借金返済のため約1700万ドル(約26億5200万円)を不正に使用。その際に銀行の手続きを本人と偽ったために「銀行詐欺」などの罪に問われた。

 大谷本人はスキャンダル発覚直後の3月25日に開いた声明発表会見で「僕自身、誰かに代わってスポーツイベントに賭けたことはない」と断言。さらに「正直、“ショック”という言葉が正しいとも思わないですし、それ以上うまく言葉では表せないような感覚で一週間ぐらい過ごしてきた。今はそれをうまく言葉にするのは難しい」と複雑を極める心境を告白していた。

 そこから捜査当局の取り調べにも応じた大谷は、スマートフォンやパソコンなどのタブレットなど証拠も提出。時に試合日でも舞台裏で捜査に協力していたという偉才の心身が穏やかでなかったのは想像に難くない。

 ゆえに「最初の方はいろいろあった」という言葉は重く、米メディアの間でも注目を集めた。ドジャースの専門サイト『Dodgers Nation』のコラムニストであるJ.P・フーンストラ氏は「オオタニがほとんどの人が生涯で手にできないほどの大金を失った影響にどのように対処しているかは定かではない」と前置きしたうえで、「だが、彼は全てを簡単に対処したように見え、それがフィールド上での目に見える結果に繋がっている」と指摘した。

 フィールド外で生じた問題にも対処し、野球に向き合えている。そんな周辺環境の変化が、日々活躍を求められる大谷にとって大きなポイントとなっているようだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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