大谷翔平また「先輩」から快音、チーム3安打のうち2本放つ…今季は左対左で好結果
2025年5月19日(月)9時37分 読売新聞
エンゼルス戦の3回、菊池雄星から左前打を放った大谷翔平(18日)=Jayne Kamin-Oncea-Imagn Images-USAトゥデー
18日(日本時間19日)にロサンゼルスで行われた米大リーグのドジャース—エンゼルス戦で1番指名打者で出場した大谷翔平は、エンゼルス先発の菊池雄星から適時打を含む2安打を放った。これで2人のメジャーでの対戦成績は26打数9安打、打率3割4分6厘、本塁打3本。岩手・花巻東高の3学年上の先輩を圧倒している。(デジタル編集部)
この日の菊池は、立ち上がりから快調だった。真っすぐが走り、変化球も制球よく決まり、五回まで毎回三振を奪った。ただ、大谷はそれを上回った。初回こそ中飛に抑えられたが、三回には詰まりながらも左前に落とす。さらに、五回二死二塁で迎えた第3打席は、チェンジアップをとらえて右前に運び、反撃ののろしを上げた。チームは六回途中まで、菊池にわずか3安打に抑えられたが、そのうちの2本を大谷が放った。
左打者は左投手に対し不利とされる。主要記録サイト「ベースボール・リファレンス」によると、大谷もメジャー通算では、この試合前まで対右投手が打率2割9分2厘、長打率6割1分6厘なのに対し、対左は打率2割6分4厘、長打率5割3厘と見劣りする。ただ、今季はこれで対右が打率2割9分2厘なのに対し、対左は3割5分5厘。長打こそ少ないが「不利」という定説は当てはまらいないように見える。そんな今季の大谷の左投手相手の打撃を象徴するような結果となった。
チームは、故障者続出の影響もあって、ア・リーグ西地区最下位のエンゼルスに3連敗。大リーグ公式サイトによると、エンゼルス相手のカード3連戦3連敗は15年ぶりだという。それでもドジャースはまだ地区首位。月間打率が3割5分8厘、16試合で9本塁打、20打点と絶好調の大谷のバットが頼りなのは間違いない。