アルビレックス新潟レディース クラブ最高順位の4位確保へ 川澄 白星締め誓う

2025年5月17日(土)8時12分 スポーツニッポン

 12勝3分け6敗で4位のアルビレックス新潟レディースは、17日にホームで5位の広島との今季リーグ最終戦に臨む。21年のWEリーグ発足後、チーム初の4連勝と、引き分け以上で4位が確定する一戦。2年連続で主将を務めているベテランのMF川澄奈穂美(39)は、攻守でチームをけん引し、白星締めに貢献する。

 いつも通り、が頼もしい。ホームで迎える今季リーグ最終戦に向けた前日練習。川澄は9時開始の練習に合わせて普段通りにピッチに現れた。淡々と練習をこなした百戦錬磨のベテランは「最終戦とかではなく、22試合の中の1試合という気持ちが強い。一戦必勝が染みついている。目の前の試合に集中できている」と力を込めた。

 39歳が内に秘める思いは強い。最終戦はクラブにとって大きな意味を持つからだ。4位と5位の対決。引き分け以上で、昨季のクラブ最高順位に並ぶ4位が確定するが、負ければ勝ち点39で並ばれ、得失点差で5位に転落してしまう。「4位は最低ライン。ここで(順位が)入れ替わることは来季に向けてもかなり違ってくる」と表情を引き締める。

 その上で同僚には2つのことを求めた。1つ目は「昨年のリベンジ」。昨季のホーム最終戦では同じ広島相手に0—2で敗れた。優勝の可能性がなくなってからも変わらずに熱く応援してくれるサポーターのためにも、その雪辱を果たすことは使命でもある。「単純なリベンジ。意識の中にはあった方がいい」と語気を強める。

 2つ目は「自分たちにベクトルを向ける」こと。昨季の勝ち点は41で、現在は39。勝利での勝ち点3で、その数字を上回れるだけでなく、WEリーグ発足後、チーム初の4連勝でのシーズンフィニッシュも懸かっている。「自分たちへの挑戦。昨年を超えるためにも勝つ」と誓った。

 自他ともに認める負けず嫌い。黒星締めは望まない。「タイトルがないからって、消化試合の一試合には絶対にしない。現時点での最高順位(4位)で終われるように、90分間、やり通したい」。初戦だろうが、最終戦だろうが、そのスタンスは変わらない。最後まで闘志を燃やし、サポーターに勝利を届けるために走り続ける。(大島 享也)

 ○…橋川監督もいつも通りを貫いた。勝利が求められる一戦を前に「プレッシャー、与えないでよ」と苦笑いしながらも「選手たちは今週もいい準備をしてくれた。いつも通り、一戦必勝です」と強調した。就任2年目の今季も「堅守柔攻」をベースにシーズン終盤まで上位争いを繰り広げた指揮官は「最後はサポーターと笑顔で終わりたい」と見据えた。

スポーツニッポン

「アルビレックス新潟」をもっと詳しく

「アルビレックス新潟」のニュース

「アルビレックス新潟」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ