新潟・宮本 復帰へ「一から改善」
2025年5月8日(木)4時30分 スポーツニッポン
2勝6分け6敗で18位に低迷するアルビレックス新潟は2日間のオフが明けた7日、聖籠町のアルビレッジで11日のホーム浦和戦に向けて練習を再開した。体に痛みを抱えながらプレーしてきたMF宮本英治(26)は、出番がなかったこの約1カ月間でコンディションが上昇。今季ホーム初勝利へ向け、チームトップクラスのボール奪取力と運動量で貢献する。
全体練習が終わるとクラブハウス内のトレーニングルームに直行した。そして再びピッチに現れてランニング。愚直にトレーニングに励む宮本は、約1カ月ぶりの公式戦出場へ「準備している。(ベンチメンバーに)入っていけたら、役割を全うしたい」と言葉に力を込めた。
副主将の今季は2年連続の開幕スタメンを果たしたが、公式戦出場は4月9日のルヴァン杯2回戦の松本戦が最後。軽い負傷もあって、リーグ戦直近4試合はベンチからも外れている。
22年にいわきでプロデビューしてから故障以外では試合に出続けてきた。昨季からコンディション不良に苦しんでいるが、この期間をチャンスと捉えた。「1回休んで、いろいろな人に体を見てもらって、ケアを受け、一から改善している」。治療だけでなく、地面に対する足のつき方など細部まで見直し、体のバランスを整えるエクササイズも取り入れた。
きっかけは昨季に痛めた足首。我慢してプレーを続け「体が悪い状態で動かしてきた」ことから他の部位にも影響した。運動量やボディーコンタクトが多いプレースタイルで「蓄積もあった」と言う。いつしか体のバランスが崩れ、バーベルを真っすぐ持ち上げているつもりでも斜めになっているほどだった。
信頼できるパーソナルトレーナーを見つけて改善を図り、現在は「かなり良くなっている」と手応えはある。この日の練習ではMF秋山が体調不良でピッチに姿を見せず、MF新井も前節FC東京戦で負傷したため、一部別メニューで調整。いずれも症状は軽そうだが、浦和戦に向けて高い守備力と運動量を誇る宮本に期待がかかる。
「去年からホームで勝っていないのは、サポーターに申し訳ない。早く勝ちたい」と宮本。戦闘態勢は整いつつある。今季ホーム初勝利に貢献し、副主将として責任を果たす。
(西巻 賢介)
○…第12節の柏戦から3試合連続ベンチ外のFW矢村が、フルメニューを消化した。詳細は明かさなかったが同戦前に左足を痛めたようで、ここまで数日間は全体練習から外れていた。「痛みはちょっと残っているが、やりながら治せればいい。早く良くなってほしい」と完治はしていないものの軽症をアピール。浦和戦での今季ホーム初勝利へ向け、チームトップタイの4ゴールを記録するストライカーの復帰は朗報だ。