【阪神】清水東野球部で岩崎優の1学年先輩の本紙・中野記者「もう、本当に遠い存在に」
2025年5月18日(日)5時0分 スポーツ報知
9回に登板してセーブを挙げた岩崎(カメラ・馬場 秀則)
◆JERAセ・リーグ 阪神5—2広島(17日・甲子園)
阪神・岩崎優投手(33)が9回を締め、NPB史上37人目の通算100セーブに到達。史上8人目、左腕では初の「100セーブ&100ホールド」を達成した。
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もしプロ野球選手になっていなかったら? 岩崎に聞くと、真顔で即答された。「なんとか社会人野球までは頑張ろうと思っていました。その会社に残らせていただければ、普通にサラリーマンじゃないですかね」。地に足をつけた、いかにも左腕らしい考え方のような気がする。プロ通算150ホールドの次は100セーブか…。もう、本当に遠い存在になってしまったな。
記者は岩崎の母校・清水東野球部の1学年先輩。体全体を沈み込ませて投げる独特な投球フォームは高校時代から変わらない。ただ、入部当時の直球の球速は120キロ台。50メートル走も7秒台後半と決して身体能力が高い方ではなく、特に冬のトレーニングで苦しんでいた姿を覚えている。それでも「プロになりたい」と毎日1時間のシャドーピッチングを欠かさなかった。野球に対する熱い思いと継続力で一流の道を極めた。(中野 雄太)