阪神の“新方程式”湯浅→桐敷→石井が零封 球児監督「プラン通り」岩崎の3連投を回避
2025年5月19日(月)5時15分 スポーツニッポン
◇セ・リーグ 阪神3-1広島(2025年5月18日 甲子園)
守護神“不在”でも、阪神救援陣の鉄壁リレーがぐらつくことは一切なかった。前日まで2連投の岩崎が登板しない状況で2点優勢の9回のマウンドに上がったのは石井だった。
「試合前から首脳陣の方から“9回行くかもしれない”と言われていたので、そこに向けて準備はしていた」
言葉通り、心身ともに万全の状態で広島打線の中軸と対峙(たいじ)し先頭の菊池を中飛、ファビアンを空振り三振に斬ると、最後は末包を二ゴロに仕留めた。
今季初で、通算2セーブ目を挙げた背番号69は「セーブシチュエーションというのは凄く特別でブルペンで震えていたんですけど、何とか良いピッチングができて」とようやく安堵(あんど)の表情。前日は先輩・岩崎の通算100セーブ達成も目に焼き付け「(岩崎は)もっと厳しいところというのもありますけど、通算500試合以上(登板)で。尊敬というか、自分がもっと成長できるように頑張っていきたい」と力に変えた。
7、8回は湯浅、桐敷が1回零封。今季初めて僅差でリードした展開で回の頭から1イニングを任された湯浅は8試合連続無失点とし、桐敷は16試合連続で自責点0だ。連投などで岩崎が登板できない状況が出てきた場合の継投プランで勝利をつかみ、藤川監督も「もともとイメージしていた通り、プラン通りでいきました」と手応えを口にした。
「メンバー構成的には少しずつ固まってきたのはある」。指揮官がチームの「心臓」と表現してきたブルペンの土台が固まりつつあることを強調した。首位を走るチームに失速の気配は感じられない。(遠藤 礼)
▼阪神・湯浅(1点優勢の7回を零封で8試合連続無失点)1点差でしたけど3人で抑えて良い流れが来るように頑張ろうと思って投げた。一試合一試合、できることをやるだけ。しっかり自分の仕事をやれれば。
▼阪神・桐敷(2点優勢の8回を無失点。16試合連続で自責点0)粘り負けしないように。(1死一塁で堂林には)スライダーをストライクからボールになるコースに投げられた。本当に試合に勝てて良かった。