【宇都宮競輪G3神山雄一郎カップ】神山雄一郎氏が“ラストラン”で力強く捲り“910勝目”

2025年5月18日(日)12時49分 スポーツニッポン

 宇都宮競輪開設76周年記念G3「レジェンド神山雄一郎カップ」は18日に最終日を迎えた。場内では昨年12月に現役を引退し、4月に日本競輪選手養成所の所長に就任した神山雄一郎氏がエキシビションレースに参加。現役時代をほうふつとさせる力強い走りをファンにみせた。

 

 喜び、悔しさ、願い、思い。神山にとって全ての思いが込められた宇都宮バンクに最後の別れを告げた。レース前に行われたトークショーでは、「今日に向けて万全に仕上げてきました。910勝目を目指して頑張ります」とガチンコ勝負を宣言。ともに汗を流してきた栃木のベテラン勢との一戦に思いを込めた。

 “カミヤマーーー!”の大声援を受けて発走機につく。両手を広げて天を見上げながら息をはくいつものルーティーンを披露した。前受けからレースを進めると、勝負圏を逃さないように勝負どころでは中団を確保。最終3コーナーから力強く踏む込むと、別線を一気に捲った。最後は高校時代から苦楽をともにし、幾度となくラインを組んできた坂本英一とワンツー。ゴール後には何度も右手を挙げて、ファンの声援に応えた。

 引退して5カ月。レース後は誰よりも呼吸が整うのは遅かった。「どうもありがとうございました!もう引退して素人になったのでプロの人の胸を借りるつもりでしっかり練習してきた」と現役時代同様に競輪に対して一切の手抜きはなかった。最後には「みんなプロなので江連君のカカリも良くてキツかった。13秒台、出てたんじゃないかな」といつもの優しい笑顔で話した。

 競輪を愛し、競輪からも愛されたレジェンド。“最後のラストラン”を終えてバンクとファンに別れを告げた。

スポーツニッポン

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