フェルスタッペン、レッドブル400戦目に圧勝「予想以上のパフォーマンス。アップグレードが機能した」
2025年5月19日(月)7時47分 AUTOSPORT web

2025年F1エミリア・ロマーニャGP決勝で、レッドブルのマックス・フェルスタッペンは今季2勝目を挙げた。
2番グリッドからミディアムタイヤを履いてスタートしたフェルスタッペンは、ポールシッターのオスカー・ピアストリ(マクラーレン)をタンブレロでアグレッシブに追い抜き、トップに立った。その後、後方とのギャップを広げていき、ピアストリが13周目にタイヤ交換を行ったのに対し、フェルスタッペンは長いファーストスティントを取り、バーチャルセーフティカーが導入された際、29周目にピットイン。首位をキープしてコースに復帰することができた。
セカンドスティントでは、後ろのランド・ノリス(マクラーレン)に18秒前後のギャップを保って走行。フェルスタッペンは、セーフティカーが出動した際、46周目に2回目のタイヤ交換で新品ハードタイヤを装着した。
リスタートでは、ステイアウトしたピアストリとタイヤ交換を行ったノリスがすぐ後ろにいたが、フェルスタッペンは首位を維持し、改めてギャップを拡大。チームメイトをかわして2番手に上がったノリスに、最終的に6.109秒の差をつけて、レッドブルにとって400戦目の節目に勝利を飾った。フェルスタッペンは全ラップをリードし、58周目にはレース中のファステストラップも記録している。
ドライバーズランキングは、変わらずピアストリ(146点)、ノリス(133点)、フェルスタッペン(124点)がトップ3に並んでいるが、フェルスタッペンはマクラーレンふたりとのポイント差を大きく縮めた。
■マックス・フェルスタッペン(オラクル・レッドブル・レーシング)
決勝=1位(63周/63周)
2番グリッド/タイヤ:ミディアム→ハード→ハード
ファステストラップ:1分17秒988
「ここで勝利を挙げられたのはとてもうれしいことだ。スタートは最高の出来ではなかったが、ターン2はうまくいったと言っていいと思う。一度トップに立ってからは、マシンのペースにおけるポテンシャルを示し、かなり気持ちよくプッシュできた」
「レースは自分が予想していたよりはるかに有望で、僕たちにとって本当に良い結果になった。マシンの安定感が大幅に向上したと感じた。マシンのセットアップによって、前進を果たしたんだ」
「タイヤをかなりうまく管理して走ることができ、両方のコンパウンドで本当に良い感触を持つことができた」
「バーチャルセーフティカーの間にマシンが撤去されるのに時間がかかり、その間にピットに入ることができて良かった。(セーフティカーによって)状況がリセットされたが、オスカーは古いタイヤを履いていたので、再び引き離すことができた」
「この結果には本当に満足している。チーム全体として、すべてをうまくこなした。良い戦略、良いピットストップ、そして全体を通して落ち着いたコミュニケーション──それこそレースで成功するために必要なものだ」
「僕たちにとって、重要な週末だった。アップグレードが実際にマシンでうまく機能したのを確認できて良かった。ここにいる全員とファクトリーの皆に大きな感謝を伝えたい。皆の努力により、チームにとっての400戦目がさらに特別なものとなった」
「ここで学んだことを、頻繁に引き出せることを願う。僕たちにとってとてもポジティブな週末だった。これからも前進し、より良くなろうと努めていく。もちろん今夜は少し楽しむつもりだよ」